2-14
――ATF展開。
心の中で呟く。
しかし、これまでのように壁が出現するわけではない。展開はした。しかし、それは目に見えず、俺の身体の中に留まっているのが分かる。
ATFの根幹。その構成要素のヘソを理解した俺は、真の意味でこの能力を使いこなしたのだと確信する。
魔力を遮断する特性。俺の魔力には干渉できないその特徴。相反する力の作用による魔法そのものの破壊力向上。いま俺はその機能を満足に使える状態となったのだ。
(……これで、一番の問題はクリア)
アリアの課題を終えることこそ、これからの攻撃に最も必要だったこと。しかしながら、その困難さは類まれなもの。その困難を押さえつけた今、ようやく俺は攻勢に出ることができる――!
『……ランド。いくぞ』
『! わ、わかった』
相棒に合図を送り、準備は完了。あとは俺が一つもトチらずにゴールまで辿り着けるか否か。
だが、俺が失敗するはずがない。そう、失敗するはずがない。俺には成したい夢がある。
希望がある。そして、そのために己の生を賭ける覚悟もある!
なら、俺が負ける要素などあるはずがない!
目の前に壁が立ちふさがるなら、俺の拳で突き破る!
今のままで俺が、終わってたまるか!
怪我の痛みが消えていく。血が止まったような気さえする。気分は最高潮。何だってやれるような気にもなってくる。
「さぁ……」
行くぞ。
後ろの壁を勢い良く蹴って、俺はチンクに突撃を開始した。
目の前に広がるチンクが装備しているナイフの群れ。自由に宙を飛びまわるそれらだが、実のところ、あれはチンクのISの特性ではなくただの操作魔法だと思う。その根拠は単純明快。ランブルデトネイターの能力は金属への爆発付与と遠隔操作。だが、勘違いしてはいけないのがこの「遠隔操作」という言葉だ。
これはナイフそのものの飛行を操作するわけではない。あくまで「ナイフに付与した爆発のスイッチを遠隔からでも操作可能」という意味での遠隔操作なのだ。
それは俺の知識の中にあるチンクに対する知識からもそう思える。実際にチンクも「意のままに爆発させる」と言っている。それはつまり、ナイフの動きに関しては能力が及んでいないという事実を指す。そう判断してもいいだろう。
ひょっとしたら違うのかもしれない。が、試してみる価値は十分にある。そして、その勝率はかなり高いと俺は思っている。
ゆえに。
「――ATF現出」
両拳にATFを纏わせる。外見からは分からないが、高まる魔法威力。その状態で突っ込んでいく。当然のように俺の行く手をナイフの群れが阻む。
しかし、
「しっ!」
拳でそれらを叩き落とす。その瞬間、拳に纏った魔力の威力によりナイフは破砕。あるいは糸が切れたかのように自由落下していく。落ちた分は再びチンクが操作したためか宙に戻るが、やはり操作そのものはチンク自身の魔法なのだ。今のでよくわかった。
「お前、今いったい何を……」
こちらを驚いたように見つめてくるチンク。だが、今の俺には余裕がない。その質問には答えてやれん!
再び突撃体勢。足の裏と背中にハイアームーブ。正真正銘、本気の加速だ。さすがのチンクもトップスピードで迫る俺に急な対処は取れていない。俺はそのまま右拳を大きく振りかぶった。
「うっらぁぁああ!」
―― ≪ブレイクインパクト≫起動。ATF合成。
マルチタスクをフルに活用して術式の合成を同時進行で行う。術式の理解や合成は頭の中でやっているので、ズキズキと神経が痛むが、今はそんなことを気にしている状況ではない。
出来上がった魔法が右拳を包み、環状魔法陣が右拳を中心に回る。それを見てとったチンクが回避は間に合わないと悟ったのか腰を据えてコートを掴んだ。
ドン!
打撃音が響く。
コート越しに俺の拳による物理的衝撃がチンクに伝わる。
だが、今回はそれだけではない。
「っが、は……っ!」
大きくチンクが吹き飛んでいく。その様子にこれまでのような余裕は見られない。
それは当然のことだ。ATFの効果によってAMFが無効化されたうえに、術式合成による単純な威力上昇、ブレイクインパクト自体の威力も合わさっているのだ。効かないはずがない。まして、この戦闘中コートの性能に頼っていたような節さえあったチンクだ。想定外のダメージは文字通りの衝撃となっただろう。
コートにかけられたAMF。それは確かに脅威だが、所詮それ自体はフィールド魔法にすぎない。いくら上位のフィールド魔法といえど、発動しているのは機械であって人間ではない。それも、コートということはレリックのような魔力炉もないということ。
そこに込められた魔力が多いはずもない。
なら、十分に俺の拳が届く範囲内だ。ATFは、俺が込めた魔力より低い魔力量の対象に対して有効に働くのだから。
大きく移動したチンクは何とか空中で姿勢を整える。今きっと彼女の頭は、突然の未知の力に少なからず混乱しているに違いない。ならば、ここで手を緩める理由はない。まして、俺は怪我もひどく血も流れていて余裕がない。
だから、一気に叩かせてもらう!
さらに追撃するために俺はチンクを追う。そしてそれを見てとったチンクは口元から血を流しながらも、ナイフを操作して俺に向かわせる。だが、拳にATFを纏わせた俺にそれらは効かない。が、それはあくまで操作能力をなくしただけのこと。
「ぐっ、づ……ッ」
すなわち、タイミングよく爆発されれば当然爆風を食らい、その優位性もなくなる。爆発能力そのものはISという魔力由来の能力ではないために打ち消せないからだ。
だが、ここで手を緩めるわけにはいかない。せっかく訪れたチャンスなのだ。ここでふいにするわけにはいかない。ここで絶対にものにしなければならない。
だから。
「ぐっ、ぎ、……ッ!」
爆発が身体を襲う。肌が焼け、熱が水分を奪っていく。皮膚が裂かれ、血が噴き出る。だが、それぐらいでは止まれない。この好機、逃せるわけがない――!
直進。ひたすらに高速移動でナイフの群れを駆け抜ける。
「ぉ、ぉぉおおおおおお――ッ!」
右拳を突き出してチンクに接近。しかし、さっきのようにはいかない。後退しつつチンクは身を捻って移動を始めている。拳では間に合わない。だからこそ、ここでさらに一手。
俺はポケットに手を突っ込んでその中にあるものを取り出す。それらを一瞬で魔力で包み、そして思いっきりチンクのほうに向かってぶん投げた。
「なっ!?」
チンクに向かって飛来するのは細かい礫だ。それらはさっき俺が拾ったS2Uの破片たちである。魔力でコーティングされスピードを補強されたそれらは、弾丸じみたスピードでチンクに迫る。触れたのはかなり短い時間だったので、これらにはATFは纏わせられていない。
しかし、問題はない。なぜなら、コートで対処させるのも目的の一つだからだ。
「くっ……」
細かく広範囲に広がっている小さな礫は、ナイフと違ってかわすことが難しい。ましてや近接戦闘が主ではないチンクには不可能だろう。
ならばこそ、ここでチンクはコートを使う。さっきまでの攻防から、魔法を消すという効果をチンクも考えるかもしれないが、いずれにせよ何がしかの緩衝材の存在は時間を作るチャンスになる。
そして予想は外れず、チンクはコートを右手に持ち、翻す。破片にATFの効果はないので、全てそれで叩き落とされてしまった。
しかし、それが俺の狙い。余裕のないところに受けた予想外の攻撃。それを受けきったからには必ず油断が生まれる。それは生物の習性と言ってもいいぐらいに当り前なこと。いくら残心を心がけようと、不意の攻撃をしのいだ後には必ず隙が生まれる。
そこを狙って、俺はチンクに向かって手をかざす。そして声に出さずに心の中で叫ぶ。
(フープバインドッ!)
ATFの効果を織り交ぜたものを即座にチンクにかける。合成の時にやはりズキリと頭が痛んだが、気にしない。
そして、狙いは寸分違わずチンクを中心に捕える。両腕を巻き込むようにした腰の位置と、足首に対してフープバインドがチンクを拘束する。
「バインドだと!? な、これは……」
バインドに拘束されたことに驚愕するチンクだが、彼女は周囲を見回してさらに目を見開いた。なにしろ今まで空中で浮いていたナイフが次々と地面に落ちていっているのだ。俺にとっては予定調和だが、チンクにとってはまさに青天の霹靂。驚くのも無理はない。
「これで今更爆発させても意味がないぜ。俺は空中にいるからな」
チンクに対して一足分の距離を維持するようにしながら近づき、声をかける。
地面に落ちたナイフたちは今爆発させても無意味だ。ついさっき俺自身が体験した爆発の規模ではここまで届かない。新しく大規模な爆発に切り替えるにしても、バインドで宙に拘束されている以上ナイフには触れない。これでナイフは封じた。ここまでで第二段階終了だ。
「いったい……何をした?」
「言うと思うか?」
逆に質問で返せば、チンクは口を閉ざした。彼女にもわかっているだろう。ここで俺が手を明かす必要は何もない。
種を明かせば簡単なことだ。フープバインドにはATFが合成されている。つまり、魔法を無効化させるということ。そしてチンクがさっき使っていたナイフの操作はわりと簡単な魔法だ。俺だってあれぐらいはできる。数は俺がやるより圧倒的に多いが、使用している魔法自体は同じ。魔力量もそう変わるはずがない。
その魔法を使用しているチンクをATFバインドで拘束するとどうなるか。答えは単純、チンクが使用している魔法の効果は切れてナイフは地面に落ちるというわけだ。難点は飛行魔法も途切れさせてしまうという点か。だから、今のチンクは俺が浮かしている。彼女はいま飛行魔法のような低ランク魔法はATFバインドによって使用不可になっているからだ。
戦闘中、一度もATFを使用してこなかったことがここで功を奏した。いきなりの未知の力はチンクを驚かせたようだ。俺の能力がもっとも効果を発するのは奇襲だ。突然魔法が打ち消されることは、魔導師にとっては凄まじいショックを与えられる。
それは戦闘機人であろうと同じ事。魔法社会に生きる以上、まったくの無関心でなどいられるはずもない。
「……これが、お前の奥の手か」
「ま、それも秘密ということで」
言いつつ、俺は拳を握り込む。
ここまで上手くいっているからと言って、油断はしない。そして相手に妥協することもない。たとえ相手が女の子だろうと関係はない。ここで倒しておかなければ、俺がやられる。
チンクがこのATFの弱点に気づく前に決着をつける。大型の魔法を所持しているかはわからないが、もしチンクが持っていた場合。それがオーバーAランクの魔力量を込めるものだとしたら、ATFは破れる。その前に、仕留める。
俺は腰に拳を据えてため込む。
「……動じないな」
ここまで追い込まれているというのに、チンクは先ほどまでのダメージで苦しそうにしているもののまだ何かあるかのようにどこか余裕がある。ブラフか、作戦か。実戦経験が乏しい俺には判断が難しい。
内心で舌を打つ。
「さて、な。それこそ私も言う義理がない」
両腕足と身体を拘束された状態でも態度を変えないチンク。警戒を抱くが、だからといってこの機を逃すことはない。俺はそう判断して拳に魔力を纏わせた。
―― ≪ブレイクインパクト・バースト≫起動
――ATF展開
――両者合成、完了
そしてすぐさま拳を放つ。
「ブレイク、インパクトォッ!」
背中片側の円盤からも魔力が噴出し、身体が横回転を始める。水色に輝き、環状魔法陣が、回転する右拳が、高速でチンクに迫る。
これが決まれば一撃必倒。チンクの負けは免れない。だが……
「ハードシェル!」
ガキン!
俺の拳はチンクを中心に現れた球体の壁によって惜しくも遮られてしまった。そのことに驚愕するが、俺はそれでも諦めずに拳を戻さない。身体ごと押しつけるようにして拳に全体重を加えての突破を試みる。
「ぐ、ぐっ……!」
歯を食いしばって力を込めるが、一向に拳は壁を突き破らない。
――くそがっ……、ここまで来て……ッ!
「ぉぉおおおぉぉおおッ!」
ひときわ大きく気合いを入れて拳をねじ込み、その衝撃でついに右拳の魔力塊が大爆発を起こす。
部屋全体を揺らすような爆発と魔力残滓の煙によって、チンクの姿が隠される。その間に俺は距離をとり、息を整えることに努めた。
「はぁっ、はっ、はぁ……」
怪我の影響がひどい。血も出すぎている。時間がないというのに!
口を開く体力ももったいないとばかりに、俺は心内で思いっきり悪態をつく。しかし、そんな不毛なことをしたって状況は変わらない。そのことがさらに俺を焦らせる。
煙が晴れる。その先がどうなっているかなんて、確認するまでもない。攻撃した俺が一番分かっている。そして、予想通り、そこには球体のバリアに守られたチンクがいた。
くそ、と舌打ちを一つ。せっかくバインドは今もまだ解かれていないというのに、これでは意味がない。トドメが刺せなければ、後顧の憂いを断つことが出来ないのだ。俺はまだしも、ランドはこの後再び狙われたら終わりだ。力がないあいつはやられるだろう。
そのためにも、今ここで倒しておかなければならないというのに。行動不能。あるいは、口をふさぐために。
原作など知ったことか。ランドと俺の安全が最優先だ。
それだけの覚悟を決めているのだが、それが無駄だと言わんばかりの仕打ちだ。さすがに俺もこれはショックだ。
「……もう諦めろ。これは魔法というよりはISに近い機能だ。仮にお前の力が魔法を打ち消すとしても、これはどうしようもない」
さすがに、あれだけ使っていれば気づきもするか。俺は大した感慨もなく、チンクの言葉を受け止めた。
「はっ、口から血を垂らしてまだバインドに縛られたままでよく言うぜ。まだ俺のターンは終了してないぜ?」
軽口を叩くように意識して言うが、チンクは表情を変えず、ただ残念そうにするだけだった。
「お前ほど賢いなら気づいているはずだ。私がこのバインドを解く必要はない。時間がたてばお前は失血死するだろうし、あまりに私の帰りが遅ければ仲間も来るだろう。いずれにせよ、私の負けはない」
「………………」
その通りだ。その通りすぎて反吐が出る。うつむいて、俺は唇をかんだ。手がないわけではない。だが、チンクが言うように状況は絶望的だ。
「だから――諦めろ。お前に出来ることは何もない」
チンクは、それが当然のことだと言わんばかりにそう言った。
……しかし、チンクはわかっていない。俺はそう思う。
そう言えば俺が潔く諦めるとでも思ったのだろうか。だとしたら、洞察力が足りないと言わざるを得ないだろう。それぐらいで諦められるような、チャチな精神はしていないし、諦められるような夢を抱いているわけではない。それが俺だ。
人に言われたから諦めるだなんて、そんなバカなことはない。俺が納得していないのに、誰かに言われたから未来に見切りをつけるなんてバカげてる。
俺が、もともとこの世界の存在ではない俺が。この世界でしっかり生きていこうと思った最初の原点。父さん。
父さんの夢。その理想。それを叶えたいと思った俺の意志。そんな生き方が出来たら、かっこいいな、と思った俺の気持ち。それは、俺がこの世界で生きる一番の理由なのだ。
父さんと、母さん。俺を愛してくれる人。ロッテにアリア、グレアムおじさん、教官、エイミィ、ロッサ、シャッハさん、ランド……数えだしたらきりがない俺が知り合った人たち。
俺のことを、クロノ・ハラオウンと呼んでくれる人たち。
夢に向かって生きようとする俺を、認めて支えてくれる人たち。俺は、この世界で生きていいんだと思わせてくれる確かな理由。
俺が諦めるということは、それを否定するということだ。
父さんの夢も。母さんの優しさも。師匠たちの厳しさも。いろんな人たちの温かさも。そして、それらを大切で大事にしなきゃいけないものだと思った俺自身を。
この世界で生きている俺自身を否定することに他らならない。
元の世界なんて、もはや俺の記憶の中にしか存在していないのだ。クロノ・ハラオウンとして生まれる前の俺。言い方を変えれば、前世としての俺。前世でありながら、今の俺を形作っている、俺自身。
俺の夢を。俺の意志を。諦めるということは、俺という個人を殺すことである。ひいては、俺が大切だと思う者を。ひいては、俺を大切だと思ってくれる者を。
それらを否定することなど、どうして許せる。
俺を受け入れてくれたこの世界を。今生きている俺を受け入れてくれている人たちを、なぜ裏切れる。
だから、俺は諦めない。俺の意志は俺だけの意志じゃない。俺の周りにいる人たちの気持ちでもあるのだ。
俺自身の生きる根幹を諦めるということは、俺を信じてくれた人の気持ちを裏切るということ。だったら、そんなことができるはずがない。
そんな人たちを。この世界を。大切だと思った俺自身の意志を、なぜ俺自らが裏切れる。
だから――ふざけるな、と言ってやる。
そんなことを認めるわけがない。俺の意志は、俺だけのものじゃない。俺以外の誰かがいて、その誰かが俺を望んでくれるからこそ、俺は俺として生きていられるのだ。
「……なあ、チンク」
チンクは、それがわからないのか。そんなことも、わからないのか。俺はむしろそう思う。
「諦めるとか、そんなことは絶対に出来ない。当然だ。ホントにまったく、当然だ。出来るわけがない」
戦闘機人とはいえ、生きているのなら。意思があるのなら。一個人なら。なぜ、それがわからないのか。
「……なぜだ」
短く問うチンクの声。そこに妙な懇願の響きがあったことは俺の気のせいだろうか。まあいい。俺は俺の考えをそのまま口にするだけだ。
「だって、俺には夢がある。それを叶える意志もある。……けどな、それがあるから命が惜しいわけじゃない」
そう、根本的な理由はそこじゃない。それよりも、
「俺が夢を持ったのは、父さんのおかげだ。俺が夢に邁進できるのは、母さんのおかげだ。俺が笑っていられるのは、みんなのおかげだ。……だから、俺は諦めない」
そう、それこそが一番の理由。本来はただの異邦人であった俺に許されたのは、異邦人であると認識しているこの自由意思のみ。そんな俺でも、生きている。そして、それを認めてくれている人たち。
俺を、クロノ・ハラオウンという名前で呼んでくれる人たち。
「……私には、わからない。なぜそれが理由になる?」
チンクはなおも重ねて聞いてくるが、それこそ俺には分からない。チンクにそれが分からないはずはないからだ。
だから、言ってやる。
「なんでわからない? 俺が俺として生きているのは、母さんやみんなが俺にいてほしいと思ってくれていて、俺もみんなが大切だと思っているからだ。いてほしいと言ってくれているのに、裏切れるか? 大切だと思ったのに、傷つけられるか?」
チンクには姉がいる。今はまだ妹はいないのかもしれないが、それは家族なんじゃないだろうか。少なくとも、俺が知っているチンクは彼女たちを大切にしていた。
なら、俺の気持ちは分かるはずだ。
「俺を大切だと思ってくれる人の気持ちを裏切れない。そしてなにより、みんなを大切だと思った俺自身を裏切るなんてできるはずがない。諦めることは、夢を語った俺自身を否定することだ。みんながいるから、俺は笑って夢を語れる。強い意志で上を目指せる。――そう、それだけのことだ」
チンクだってそうだろう。スカリエッティやウーノたち姉妹。彼女たちを思うからこそ、こうしていま俺と敵対しているんだろうに。
まず最初に俺ありき、じゃない。まず最初に、俺を認めてくれるみんながいるから、俺がいる。
俺がことさら自分の意志にこだわるのも、その背後にそれだけのものを背負っているからだ。だからこそ、自分を蔑ろにしない。それは背負う者への裏切りだからだ。
チンクだって、そうだろう。自分の前に、まずみんなありき――。人は誰だって、そうして己を確立して、繋がりを持っていくんだから。
「ふ……ふふ、ふ」
俺が正直にチンクの問いに答えた後、チンクは不気味な笑いで応えた。
バインドで縛られたまま、顔を下に向けて笑い声だけ漏れてくるのはさすがに気味が悪い。俺は怪訝な様子を隠すことなく、憮然とした声を出した。
「……なんだよ」
素直に答えただろうが、という若干の責めも混じっている。こっちは真剣に答えたのに、なんで笑うんだ。
「ふ、ふふ、……。ああ、いや。……なんだ、簡単なことだったんだな、と」
「はあ?」
なにやら一人で納得しているチンクの言葉は、わけがわからない。なにが簡単だったのか。いったい何のことなのか。俺には全く理解できない。
そんな俺の様子を見てとったのか、チンクはさらに口を開いた。
「いや……そうだな。そうだ、こだわる必要はなかった。そんなことを考える時点で、私はもうわかっていたんじゃないか。……大事なのは、私の後ろだった。その為に今ここにいる事実が、私を私にしてくれている」
「まあ……そうなんじゃないのか?」
よくわからないが、どうにも言っている内容が俺が思っていたことと同じらしいので、とりあえず相槌を打っておく。
それに、チンクは顔を上げて笑みを浮かべた。
「……なるほど。それなら諦められんな。私も、負けられん」
「当たり前だ。負けられるわけがない。こんなところで、死ねないんだよ俺は」
さあ、もう一度心に火を点せ。諦めない意志を力に変えろ。まだすべての力を出し切ったわけじゃない。全てを出し切ってからでも諦めることだけはしてやらないが、やれることはやっておかなければ胸糞悪い。
だから、最後の最後まで俺はやれることをやりきるんだ。
「……私とて、それは同じだ。このハードシェル、超えられるものなら超えてみろ」
言いつつ、チンクは身をよじってバインドを解かんとしている。解かれるとは思っていないが、万が一がある。
もう、余力を残すのはやめだ。この戦闘が終わってからのことも考えて余力は残しておくべきだったが、そんな余裕は予定外の強固なバリアで消し飛んだ。
――ここで、決める。
俺は腰に備え付けられた小型の物入れから、弾丸を取り出す。その数、三つ。
「飛行魔法、解除」
その言葉とともに、チンクを浮かしていた魔法は切れて、ハードシェルとバインドはそのままに、チンクは地面に落ちる。その真上に移動しながら、自分の魔力を練り上げる。もうチンクを浮かしている力すらもったいない。文字通り、全力を込める!
「カートリッジ・ロード!」
簡易デバイスG-1。その最大ロード回数は三回。弾丸三発を一気にここで使う。
――ガキン。
G-1から独特のコッキング音が鳴り、俺の身体を爆発的な魔力が包む。その量はかつてのシャッハさんの時に出した全魔力量の比ではない。
なにしろ、俺の全魔力に加えてランドからの魔力供給、そしてカートリッジ三発の外部供給を行っているのだ。その量は、もはやAランクどころではなく、AAAにまで迫ろうかというほどだ。
「……カートリッジシステム。そんなものまで……」
チンクが空中の俺を見上げながら、呟く。
俺は自身の身体を巡る魔力の流れ。それらを纏め上げるように束ねながら、俺は自身の意識の中で、俺だけの能力に呼びかける。
――ATF展開。合成。
湧き上がる魔力の中に混ざっていくATFの特性。そして、相反作用により高まる純粋破壊力。あまりに濃い魔力ゆえに巨大な魔力は水色よりは青くなり、特性だけを現したATFは従来の水色のまま。うねりを上げる青と水色の奔流は、徐々にその形を圧縮されて小さくなっていく。
(ハードシェル……確かに脅威だが――)
あれとて、ただの強固なバリアにすぎない。魔力由来ではない、という通りにさっきはATFを混ぜた攻撃でも突破できなかった。だが、本当にそうだろうか。
この世界は魔法がすべての技術の中心にある。科学技術とて、魔法がなければここまで発展することはなかった。バリア技術も、魔力を用いていないはずがない。それはISにも同じことが言える。
ではなぜ、それらをATFで打ち消せなかったのか。それはおそらく、魔力そのものに触れられなかったからだと思う。
つまり、例えるならあのバリアは二重構造をしていると考えればいい。表面は電力などの科学の産物で構成された強固なバリア。だから抜けない。しかし、そんな強固なバリアを電力供給だけで張れるとは思えない。これは予想だが、その制御とか技術の根幹部分に魔法技術が使われているんじゃないだろうか。
あんな薄手のコートが電力を生み出していると考えるのはナンセンスである。そんなもの、実用化されているわけがない。仮にされているとしても、あれほど強力なバリアを張り続けられるわけがない。
ゆえに、その裏に魔法技術は必ずある。だとするなら、あとはあの防壁の一層を突破してしまいさえすれば、終わりだ。バリアは消失する。
……チンクがコートを着ていてくれさえすれば、あのバインドの効果でコートに組み込まれた魔法機構ごと無力化できていた可能性が高いんだが……。いま、コートはチンクの右手から垂れている。さっき、S2Uの残骸を払う時にコートを右手に持って払ったせいだ。そのせいで、バインドはコートを捕らえることができなかった。
あの時には既にAMFは無効化していたので、コートをそこまで重要視していなかったが……まさかこんな展開になるとは。やはり、何事も計画通りに行くなんて思わないことだなぁ、と俺はしみじみと思った。
「さあ……」
色々と言ったが、あのバリアの攻略法は至極単純明快だ。要するに、強力無比な一撃でバリアを抜けばそれで終わり。ここまで来たら、バリアを抜けたならそのままチンクに拳を叩きつければいいので、ぶっちゃけコートはもうどうでもいい。
ああ、ったく。S2Uの残骸の時にチンクにコートを使わせたのは失敗だったか。それがなければ、きっと今はコートごとチンクを捕らえてバリアは発生させられなかっただろうに。
一瞬そう考えるも、すぐに切り替える。なにしろ次の一撃には文字通り全力を傾ける必要があるのだ。余分な思考は押しのけておくべきだろう。
(結局、最後は力押しか)
俺は苦笑を浮かべ、すぐに引っ込めた。
身体に魔力が満ちる。右拳に向かって全身の魔力という魔力が流れていく。その荒々しい流れを自覚しながら、背中と両足の円盤に力を込める。
――わずかに一呼吸。
そして、一気に魔力を爆発させる。
「――いっけぇぇえええッ!!」
背中の円盤、足の裏の円盤。それら全てから魔力が噴き出し、強力なブーストとなって俺は逆立ちの格好で垂直に真下のチンクに向かって直進していく。
重力落下の力も加わって、大きな力となる。右拳に圧縮させた魔力は青と水色の二色の光を放ちながら、俺の拳を包んでいる。
それを、俺は上空から突撃してきた勢いそのままに、思いっきりバリアに向かって叩きつけた。
ゴォンッ!
ぶつかりあった際の衝撃音が、激しい振動とともに辺りに轟く。
「ぐっ!」
「っらぁぁぁあああッ!」
バチバチ、と火花と稲妻が光る。高密度の魔力がぶつかったことでプラズマが発生しているのだ。強く強く拳を握り込んでブーストをかけ続けるが、まだ足りない。
チンクは中からこちらを強く見据えている。見上げるその視線を受けながら、俺はなお考える。そう、まだ足りない。威力が、ではない。
これらの合計魔力量はもはやAAAランクはあるのだ。そこに相反作用による破壊力増加。さらにはいま使用している魔法は≪ブレイクインパクト≫。それらを考慮すれば、Sに届いているかもしれないほど。突撃破壊魔法としては俺の中で最高の効果を持つ魔法なのだ。
だから、足りないのはたった一つ。そして、そのための布石は、少し思惑とは違ったが既に出来ている。
『ランドッ!』
『うんっ!』
念話の言葉と同時に、ランドのほぼ全魔力がさらに俺に送られてくる。赤褐色の魔力が青い奔流に混ざりあい、これで魔力はさらに増して魔法の効果も威力も明らかに増大する。
「くっ……ぅ!」
バリアは軋みを上げている。それを見てとったチンクも、苦々しげな表情だ。自身がバインドによってほぼ動けないのが悔しいのだろう。
アリア仕込みのバインドが、そう簡単に解けるわけがない。しかも、ATFによってバインドブレイクなどの魔法も使用不可。今のチンクに、このバリアを支援する力はない。
バリアが軋む。ここで、俺の背後になけなしのランドの魔力によって飛んできたある物体が送られてくる。
迫ったそれをつかみ取り、押しつけている拳の先に割り込ませるようにドッキングさせる。それは、銀色に輝く螺旋状のもの――ドリルだった。
右拳を通じてドリルの先に魔力が収束していく。回転を始めた螺旋の溝に青と水色の魔力が流れ込んでいく様は、俺から見ても綺麗に思えた。
そう、足りないのはたった一つ。”突破力”がまだ足りない。なら、ここでドリルを加える。尖った先端に威力を集め、全攻撃力を拳の面から一点集中に。さらにドリルの回転で物理的な力もここで加える!
背中の円盤から魔力が噴き出す。足の裏の円盤からもさらに勢いよくブーストがかかる。さらに右手のドリルはバリアを削るように回転し、その先端には俺の全魔力と最大攻撃力が一点に集中している。
それらの相乗効果がついに身を結び始める。なかば倒立するかのようにバリアにぶつかっている俺の身体は、数ミリずつ地面に近くなっていく。
「な、バリアが……!」
チンクの声に合わせるように、バリアの軋みはひどくなり、ついにはヒビも入り始める。
いくらあれだけの硬度を誇るハードシェルといえど、俺の全魔力とブレイクインパクトの攻撃力、ランドの全魔力、カートリッジ三発に魔法効果打ち消しのATFに相反破壊力。さらにドリルの物理攻撃力に一点突破の突撃力。それだけの力を注ぎこんで、壊れないはずがない!
パキ……パキ
バリアのひび割れる音が耳に届く。俺の勢いはそのままに。少しずつバリアは瓦解し、俺の身体はその分チンクに向かっていく。
「――ブレイク……」
パキ、パキ
バリアのひび割れる音が速くなる。右拳の魔力がより高まる。魔力の奔流が暴れ、俺自身の肌も熱を持つ。気にせず全ての魔力を先端の一点に注ぎこむ。ブーストは最大限に噴射。拳が、壁を突き破る。
「――バーストォォオオッ!!」
キィィィイイイン!
甲高い音とともに壁はついに割り砕け、俺の身体は地面に向かって沈みこむ。拳の先にはチンクの姿。チンクはなんとか場所を移動しようとするが、足は俺のバインドで縛られている。動いたとしても、俺の拳の範囲から外れることはない。
「ぉぉぉおおおおりゃあぁッ!!」
ドリルの先に集まった魔力が拳から放たれ、拳とドリルの威力そのままにチンクに向かう。
チンクの身体に拳はそのまま吸い込まれるように入る。ドリルの先はチンクの脇腹をえぐりつつ、俺は勢いを殺すことなく体当たり気味にチンクの身体にぶつかり、そのまま倒れこむようにして拳ごとチンクの身体を地面に叩きつけた。
硬い地面にいくつもの割れ目が広がっていく。
「ぁぁあああッ!!」
「ぐ、ぁぁッ――!」
そして、最後に叩きつけられた魔力が大きな爆発を起こす。
ドォォオオオォオンッ!!
鼓膜が破れるんじゃないかというぐらいに大きな爆発と衝撃が部屋中を駆け巡り、地面や壁を揺らす。土煙と魔力残滓が大きな煙幕となって部屋中を包んでいく。
煙の中心地で、地面にめり込むチンクの身体。拳を突き出しながらも身体ごとチンクの上に倒れ込んだ俺。
わずかに陥没し、クモの巣状に亀裂が入った地面の中心で重なり合う俺たちに、魔力を出しつくしたランドが煙をかき分けるようにして駆け寄ってくる。
「クロノ君ッ!」
その声を聞きながら、俺はゆっくりと拳をチンクの横腹から抜いて立ち上がる。ドリルについた血液は、俺がやったことへの証明に他ならない。
ちらりとチンクの顔を見る。口元から血を流し、えぐり飛ばした脇腹から飛び散ったのか、血が頬に付着している。そして爆発のせいか魔力の熱が肌を焼き、瞳は苦しげに閉じられていた。……気絶している。ひどく不規則だが呼吸があるので間違いはないだろう。
殺したわけではない。だが、女の子を傷つけたことに違いはない。そのことに自己嫌悪を覚える。
しかし――、
「は……、はぁっ……」
今は、それはいいだろう。後悔や自己嫌悪なんて、あとでいくらでもできることだ。またあとで、好きなだけ落ち込んで自分を責めよう。
それよりも、今は。
俺は立ち上がると、こちらに走り寄ってくるランドに顔を向ける。そして憔悴しきっているであろう顔でなんとか笑顔らしきものを浮かべ、ひどく緩慢にランドに向かって左手を上げるのだった。
続
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あとがき
ようやくここまで来れました。これにてチンク戦は決着です。
結局クロノ少年の勝利で終わらせましたが、何とか形にはなったかなぁ? と戦々恐々としております。
最初チンクとの戦いを考えていた時、どうやってもクロノ勝てなくね? と思い至ったのが始まり。それからの試行錯誤は大変でした。
まずチンクは未熟だという設定を追加し、クロノに新技を加え、さらに新キャラの助力にドリルという武器。あと色々をくっつけて……本当に何とかなったかどうかは実に不安です。
あとカートリッジロードなど含めた最後の攻撃の威力について。普通カートリッジだけであそこまで魔力が上がるとは思いません。しかし、クロノの場合は自分の全魔力+ランドの魔力という捨て身の攻撃であるので、あれだけの威力となりました。つかそれぐらいないとハードシェルって抜けないと思うんですよね。さすがに。
そこらへんに関してはこれで納得していただきたいと思います。これ以上は私には無理でした。無能をさらすようで申しわけありません。
……つ、つっこみが無いと嬉しいなぁ^^;
さて、チンク戦も終わり、第二部もほぼ終結。早ければ次回で終わりかな。
次は幕間なんかを挟んで第三部(原作無印)になるかと。とはいえ、第三部のことは何にも考えてないんですがw(ぉ
それではまた次回~
なるほどATFはAMFみたいな効果を生むこともできるんですね。
そして新必殺技ATFブレイクインパルス・ドリルバースト。ヤバいっすねドーピングとはいえAランクでSランク相当をだすとは。チンクさんが心配ですね。
次回で第二部も終わりとのコト頑張ってください。
なにやら体調を崩していたとか、体に気をつけてください。
チンクは気絶しているようですが、この後どうなるのかが気に成りますね。このまま管理局に捕まるのか、他のナンバーズが助けに来るのか、楽しみです。
前回ネタで出しましたが、咸卦法みたいなものですねw
相反するものを掛け合わせてのパワーアップはメド○ーア以降のロマンですから(私の中で)
新技…名前的には「ブレイク・バースト ドリルver」といったところでしょうか。ブレイクインパクト・バーストは長いので略しましたw
体調はだいぶ良くなりましたよ~。まだ食欲は不振ですけど。
ありがとうございます~^^
>シンさん
やはりメ○ローアからの影響ですw
私自身、クロノ勝てないじゃん、って思っていたので勝たせるのは難しかったです^^;
裏切れてよかったです! 少しでも形になっていたらいいなぁ;;
>ktrさん
熱いと言ってもらえると嬉しいですね!
なにしろ私のリスペクトするアニメは「スクライド」と「グレンラガン」ですから!w
>センさん
クロノくん、フラフラですw
でもまあ、もう少し気張ってもらう予定ですけどね。
チンクさん○奴隷って……そんなエロゲ展開ないっすってw
……はっ、まさか裏でやれと!?
>管区長さん
ドリルです。
まぁ、クロノですし。というか、私ですし(爆
>俊さん
まあ、拳の面よりもドリルみたいに先が尖ってる点のほうがいいでしょうし。ドリル自体も削るっていう物理攻撃力がありますしね。
……ドリルどうしようかなぁ。
これからも使わせるか否か。まぁ、それも一応お楽しみに、ということで^^
チンクが今後どうなるか。それについては、一番無難な結果になります。
色々原作改変しまくっても収拾つけられそうにないので^^;
詳しくは次回で~
魔法とATFの合成という荒業。予想できませんでしたよ。
たしかに魔法にATF効果がついていて何も知れない相手と戦えばかなりのアドバンテージがつきますね。
それによくよく考えればAMFも魔法だからATF無効化できるし、戦闘機人やその装備のようなすごいものが科学技術だけでできているわけがありませんしね。
たしかにこれはクロノのみが使える魔術殺しのわざですね。
このようなことを考え付いたことに敬意を表したいですね。
このままだとやっぱりドリルが武器になるのか…。そういえば絶影も第二形態だとドリルっぽいものぶっ放してましたね。
いやー、ほとんど思いつきから発展したものですから、そんなに大したものでは…^^;
まあ、「自身の魔力を打ち消せない」という伏線が回収できたことにはホッとしていますけどねw
戦闘機人は魔法とは別種の力を使っている……とありますが、結局エネルギー源を探れば電力か原子力か魔力かぐらいしかないと思うんですよね。あんだけ活動できるんですし。
明言はされていませんし、魔力も含むと考えました。ナイフ操作の原理については全く触れられていないので、本作では魔力を使った操作方法と考えました。
AMFについては簡単ですね。あれも魔法ですから。
なんとか形にはなったと思うので、tomoさんみたいに言ってくれると嬉しです^^
>打刀さん
スクライド七話……た、確かに。落ちるところまで似ている気がする!
絶影のドリルはアレは尻尾ですかね? なんか二本をらせん状にしていましたよね確か。
僕の大切な玉を――ッ!!
しかし、御荷物と思われたランドとのコンビプレイでついに決着。
そして、やはりドリルかww
個人的にはグレ●ラガンよりも、ギンガドリルなイメージでしたね。
(スバルとの決着時みたいな)
ドリルがあると聞いてやってきました。
期待通りの熱いドリルを感じた次第です。ここまできたら後は質量兵器しかなゲフンゲフン!!な、なんでもありません。これからどんなネタの技で進化するのか楽しみです。
長かったな~~
新技炸裂、これってある意味最強技ですね。それにしてもドリルって………浪漫満載ですね(笑) 今後もどんな浪漫あふれる技を開発していくのか楽しみです。
チンクを倒したけど、この後の彼女の処遇が目下一番気になるところですね。救出されるのか、それとも………
戦闘機人の一人を倒したことによりJS一味にマークされたであろうクロノ、これからどうやって生き延びるのか楽しみにしています(笑)
燃えていただけたなら、それ以上のことはないです!^^
クロノくんはこれからどこに行くのか。乞うご期待です!w
>犬吉さん
ついついドリルを優遇してしまいましたw
ランドくんも必要だったのですよ。足りない分は他から持ってくる、ということで魔力供給してもらうためにいてくれたようなものでしたが^^;
巨大化してないからかなぁ、グレラガっぽくないのは…
>扶桑さん
ドリル、オゥイエ!!(°∀°)
質量兵器はさすがにヤバイっすよ、リリカル世界では…^^;
しかし、そうなるとドリルが。うーん、ドリルは出し続けるべきだろうか。
ネタ技以前にそこで悩んでいる私です;;
>リョウさん
ようやく決着付きましたよ^^;
Wordで軽く30ページはいってるね。チンク戦だけで。
ちなみに最後の大技「ブレイクバースト」は、ランドの魔力も込みであれだけの規模です。クロノ単体なら、AAが精々かな。カートリッジ使えばニアAAAってところですね。
これからの展開も、楽しみにしていてください^^
>リュウさん
まさか「まつろわ」にこれほどハマるとは、私も予想外でした^^;
今のところ「まつろわ」優先、「きょうなの」は二の次です。第二部と幕間終了後、更新するかもしれないです。
>流刑さん
ちょw
裏を書く気はないですよ私は。…まだ(ぉ
まあ、冗談は置いておいて。
それはないですw そんなピンク展開にはならないですよ。さすがにw
丁度二部がほぼ終了とのことで、1からまとめて一気に読み終えました。
ええ、素晴らしかったです。
ロマンですね!?ロマンですよ!ええ。ドリルに反逆者な回転に感掛法もしくはメドローア、ええ、原作から考えるとえらくけったいなスペックなクロノですが惚れました。兄貴と呼ばせてもらっていいですか?
さて、ここからどうやって脱出するのか気になるところです。頑張れドリル、負けるなドリル、そしてメインウェポンにのし上がれドリル!
次回も頑張ってください。応援してますよ?しまくっちゃいますよ!?
けったいなクロノでサーセンwww
ドリルは本当にやりすぎたかな? と思っているのですが、好意的に受け止めてくれているようで、内心ホッとしています。
自分の好きなもの詰め込んだ感のあるクロノですが、こんなんでも楽しんでいただけたようで嬉しく思います^^
次話で第二部は終了です。
次回もぜひ読んでやってください~
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