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日々のことを徒然と。あと、絵や二次小説も掲載しています。主にリリカルなのは中心です。
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まつろわぬ日々(リリカルなのは・クロノ憑依)

2-4




「クロノさんはどういった魔導師のスタイルで?」



 この質問が全ての始まりだった。

 シャッハさんが用意してくれた料理に囲まれ、四人でそれを食べて談笑していた一時。そのさなかにシャッハさんが何気なく聞いた俺への一言。

「いやあ、ミッド式なんですけど空戦の近接なんですよ。珍しいタイプみたいで、管理局にもほとんどいないとか」

 はっはっは、と快活に笑って答えると、シャッハさんの目がギラリと光った気がした。実はその時、シャッハさんの隣でロッサが必死に俺に対して、言うなとアイコンタクトをしていたのだが、不幸にも俺はそのことに気がつかなかった。

「確かに、私も初めて一緒に訓練した時に珍しいなって思ったもんね」

「ほぉ、そうだったのか」

 あの時にエイミィがそんなことを思っていたとは。まあ確かに、始めて俺の戦闘シーンを見たらそうなるかもな。あの時は移動するとき空を高速で飛びまわっていたくせに、攻撃自体はほとんど徒手空拳だったからな。まあ、最後のどデカスフィアくんは杖使ってたけど。

 その時、かたんと小さな音を立てて、シャッハさんが立ち上がった。思わずそちらを見つめる俺とエイミィ。ロッサは、額を押さえてため息をついていた。

 にっこりとシャッハさんが笑った。

「よければクロノさん、私と手合わせしてみませんか?」

 一瞬あっけにとられたが、そういえばシャッハさんがなかなか出会うことのない、近代ベルカ式の熟練者だと思いだして、俺は鍛錬をつけてもらうようなものだろうと判断して受け入れた。

 ……今思えば、なぜシャッハさんのもう一つの特徴を覚えていなかったのか。それが悔やまれるのだった。











■■










「ヴィンデルシャフト、カートリッジロード!」

≪Explosion≫

「いきなりかよッ! てかAランク相手にカートリッジ使うなぁ!」

 ガシャン、と重厚なコッキング音が対峙するシャッハさんから聞こえてきて、俺は心底すくみあがった。だ、だってほら、魔力残滓の煙吹いてるから、煙!


 私のような陸戦の近接魔導師と戦うのも、良い訓練になるでしょう。

 ……笑みを浮かべたまま言われたその言葉にまったく疑いを持たずに士官学校の訓練場まで一緒に来てしまった俺は相当の間抜けだろう。……そう、シャッハさんも確かそれなりにバトル好きの「オラわくわくすっぞ!」的魔導師なのだった。よくシグナムと剣を合わせているとか言う設定が確かあったはず。なんでよりにもよってそんな大事なことを忘れているかな俺は。

 そんなわけで、それなりに広く障害物も何もない訓練場をこうして利用している俺たち。この訓練場は天井までの高さが30メートルと高く、横と縦の広さもそれぞれ150メートルとバカでかい。管理局も変な所に凝っているものだ。まあ、実際に空戦・陸戦問わず多種の生徒を受け入れて模擬戦をしようと思ったらこれぐらいにはなるのかもしれないが。

だがしかし、今はそこにいるのは俺とシャッハさんの二人だけ。異常に広く感じてしまうのは仕方がないだろう。さて、そんなわけでロッサとエイミィを訓練場の外のモニタールームに置いてきた俺たちは、バリアジャケットとそれぞれのデバイスを構えて向かい合ったわけだが。

 そこではたと気がついたのがさっきのシャッハさんの設定だ。あれ、これヤバくね? と思った時には遅かった。Aランク受かったばかりの子供相手に、初手からカートリッジロードとか。大人げないにもほどがあるでしょうシャッハさん。まあ、シャッハさんも未成年だから大人じゃないけどね。ははは。

「――って、そんなこと考えてる場合じゃねぇ!」

 カートリッジを使ってくるなら、その威力は彼女の魔力量とは比例しない。なにしろ己の現在の魔力プラス弾丸に込めた分を上乗せできるのだから。ということは必然、次に使う魔法の効果は上がる。それが攻撃魔法だった場合には攻撃力が爆発的に上がっているはずだ。テレビで見る分にはカッコイイですんだが、実際に喰らっては一撃必倒となるのは必至。

 俺はカラカラに乾いた口の中に唾液を溜めて潤すと、それを一気に飲み下す。同時にS2Uを構えて、腰を落としてすぐに対応できる態勢を取った。

「いきます」

 短い宣言の後、シャッハさんが大地を蹴り、何かに弾かれたかのようなスピードで俺に突進してきていた。その両手には双剣型アームドデバイス『ヴィンデルシャフト』。風の唸りを連れて向かってくるシャッハさんに向かって俺は――、

「はっ」

 とりあえず後ろに大きく距離を取った。

 怪訝な表情をするシャッハさんだが、俺の行動の意味はすぐに知れることとなるだろう。自分の身を以て、だ。

≪――Boot up≫

 S2Uの起動という声が響き、さっき俺がいた地点……今はシャッハさんがちょうど跨いでいる場所に一瞬でトラップが発動し、シャッハさんの足を伝って腰を絡めて拘束する。

 いきなりのことだけに、シャッハさんも驚きを隠せないようだった。

「っこれは、バインド!?」

「その通りです」

 そう、俺が知る中で最も解きづらいだろうものを俺は開始の前からS2Uに待機させていたのだ。あとはそのプログラムを起こす場所を決めて、シャッハさんがそこに来たら起動するだけ。実にシンプルな罠である。

 なんにせよ、かかってくれたのは運が良かったとしか言えない。シャッハさんは間違いなく俺より実力が上だ。そんな人がいきなり突進してくるものだから、驚いた。もしここでかかってくれなかったら真剣に俺は殺されていたかも知れんと思う。実力が上の相手にまずすべきことは、相手が実力を出し切れない状態に持って行くこと。それで初めて格下は格上に挑めるのだ。ゆえにこれは戦術だ。決して卑怯ではない。

 そして、かかったからにはこの機は逃さない。

「S2U!」

≪Higher Boost≫

 今回は足の裏ではなく背中に二つの円盤を出す。そこから噴き出す魔力の塊。それは俺の身体を急速に前に押し出す。体勢を整え、俺はS2Uを突き出す。俺にとっては接近攻撃時の定例となりつつある水色の薄いATFをその先端に纏わせながら。

「待機術式、起動」

≪Release≫

 迫る俺の攻撃。バインドを破壊しようとしているシャッハさんは、近代ベルカ式の特徴的なシールドであるトライシールドを展開。

 だが、甘い。そんな即席で作られた魔力も大して籠もっていない盾なら、たとえシャッハさんが俺よりランクが上だとしても貫ける。なぜなら、俺のレアスキル “魔力遮断”は“対象となる魔法に込められた魔力量が俺がATFに込めた魔力量より多いか否か”で決定されるのだから。

 派手な音は何もしない。ただ杖の先がシールドに触れた途端に、シールドはほんの一瞬も俺の侵攻を防ぐ役割はせずに空気中に溶けて消えた。驚愕に目を見開くシャッハさん。しかし、そんなことは俺には関係ない。俺はただ杖を突きだすだけだ。

「ブレイク!」

≪Break Impulse≫

 こつん、と杖の先が触れた瞬間、閃光があたりを覆い、間を置かずに盛大な爆発が起こった。

 ビリビリと空気が振動する際の悲鳴を聞きながら、俺は煙幕となってしまった先を油断なく見据える。魔力の残滓が徐々に晴れていく。

 そして、その先には予想通りに相対する彼女の姿がシルエットで確認できた。

(……やっぱ、これぐらいじゃ無理だよなぁ)

 ため息をつきつつ、俺はS2Uを握る手に力を込める。あれで決まってくれたなら良かったんだが、それで決めさせてくれるような人間がロッサの護衛なんてやってるわけがない。ちょっと意表をついて、手傷を負わせられば上等……ぐらいに考えていた。

 煙が晴れていく。シャッハさんはごく普通に地面に立っていたが、少しだけ左腕をかばっている。まあ、いくら格下とはいえAランクの攻撃を不意打ちで食らったようなものだ。それぐらいの成果がなければ俺が困る。

「……少々、意外でした。まさかシールドをかき消すなんて……」

「ロッサから聞いてなかったんですか? 俺のレアスキル」

「ええ、まあ。所持者だということは聞いていたのですが……」

 そう言いつつシャッハさんは負傷した左腕の感触を確かめている。一応言っておくが、ここでいう感触とは戦闘に支障がないかどうかの目安、という意味だ。別に左腕の存在の有無を確認しているわけじゃないぞ、念のため。

「それに、私を罠にはめた手管も感心しました。初手でいきなりああ来るとは私も意表を突かれましたから」

 ふっと笑って楽しげに言うシャッハさんだが……なにか勘違いしていないだろうか。

 確かに俺は戦闘開始前から罠の術式を用意していて足もとにそれを設置したが、はっきり言って戦闘中のどこかで偶然そこを通ってくれれば恩の字程度の保険でしかなかった。だというのに、いきなりシャッハさんがそれに捕まった理由はひとつだけ。

「……てか、シャッハさんが考えなしに突っ込んできたからじゃ――」

「ベルカの騎士は引くことをしません」

 きっぱりはっきり断言するシャッハさんは素敵に無敵だ。しかし、そこまで言う割にはなぜ少し恥ずかしそうにしているんですか。自分でもちょっとがっつきすぎたと思ってるからでしょうに。……なんか、がっつくって表現エロいな。

 まあ、シャッハさんの現在のランクはAAAだから、2ランクも下の俺に気を抜くのもわかるんだけど。それに、どうやらベルカ自治領にいた時は時々訓練もかねて模擬戦をしていたみたいだが、ここに来てからは一度もしていないということ。きっと、色々と鬱憤がたまっていたのだろう。バトル中毒者さんですから。

「……まあ、いいですけどね。それじゃ、仕切り直しということで」

「はい。改めて、よろしくお願いします」

 俺は腰を落として杖を構え、シャッハさんは前傾姿勢で双剣を握る。――そして、開始の合図もないのに、俺たちは同時に動きだした。

≪Higher move≫

 S2Uの声と同時に俺の身体が浮き上がる。もちろん、足の裏に円盤が構成されたためだ。そのまま俺は周囲に計五つの魔力スフィアを構成。待機状態でその場に留まらせる。その間、シャッハさんは動いていない。ただじっとこちらの様子をうかがっているだけである。

 そのままで俺は両拳に魔力をまとわせ、その上にATFを覆うようにして展開させる。こうしておけば、シールドがあっても問題なく貫き、そのまま拳にまとわせた魔力で攻撃が出来るからだ。この能力の意外な特徴に、自分の魔力は消せないというものがある。まあ、構成しているのが俺の魔力なんだから当然っちゃ当然だ。

 しかしだからこそ、このATF越しに俺が攻撃を加えることが可能となる。ATFを覆わせてあっても、魔力を纏った拳はそれを突きぬけて魔力をその向こうにいる敵に通すことができるのだ。実に便利である。もっとも、自分の魔力が消せない以上、スフィアの操作には気を使う。もしそのスフィアを利用された場合、“魔力遮断”の特性のせいで防御できないからだ。他にも気をつける点はあるだろうが……まあ能力なんてものは何だって一長一短だ。気にしだしたらそれこそきりがない。

 さて、拳には魔力とATF。周囲にはスフィア。足の裏と一応背中にも二枚ずつ円盤を設置した。これが今の俺が出来る最適の近接スタイルだ。もしデバイスがスバルのようなグローブ型でカートリッジシステムがあったなら俺はこんなゴテゴテした真似はしない。これはひとえに杖という近接には向かない装備だからこそのスタイルだ。手に獲物を持っているということは、拳が封じられるということ。打撃武器として使うにはデバイスはもろすぎる。だからこそ、こうしてあらゆる事態にすぐさま対応できるように、オプションが必要なのだった。

 バチン、と電気が走るのに似た音を出して、俺の背中の円盤が回転を始める。その一瞬後に、円盤から噴き出す水色の魔力。

 ブーストによって俺の身体は一気にトップスピードに押し上げられ、シャッハさんに向かっていく。

「でぇりゃああぁぁッ!」

 急速に近づく彼女目がけて、右手のS2Uを野球のピッチャーのように振りおろして薙ぐ。もちろんS2Uにも魔力を纏わせ、攻撃力と頑丈さを上げている。そのまま食らえばそれなりのダメージにはなるだろう。

 だが、シャッハさんはS2Uを左の剣で受け止めると、流れるようにそれを受け流して、すぐざま俺の懐に入ってくる。だが、それをみすみす許す俺ではない。

 こちらに身体を傾けてくるシャッハさんのすぐ前にラウンドシールドを展開。彼女の身体が俺に向かっている勢いを殺せずにシールドに弾かれて離れた瞬間に、左の拳を彼女に叩き込んだ。

「ふっ」

 ガキン、と金属製の手袋をしている俺の拳とシャッハさんの剣がぶつかって甲高い音が鳴る。このまま鍔ぜり合いでもしたいところだが、そうなればリーチが短い俺が不利だ。瞬時に判断して拳を叩き込んだ反動を利用することで、俺は少し距離を置く。

 だが、彼女は待ってくれない。距離を取った俺に対して、容赦なく距離を詰めてくる。一足で踏み込まれた俺は、繰り出される双剣に何とかS2Uでもって対応していく。

 右から斬りつけられるが杖で受け流し、左から斬り上げられる剣を身体をひねって躱す。その直後に左の剣は袈裟になって襲ってくる。同時にシャッハさんは身体を回転させて、左の剣を振り下ろす勢いと回転の遠心力で右の剣も叩きつけようとしている。これにはさすがに対応できないと判断して、俺はバックステップで後ろに下がる。袈裟は躱せたが、右の剣は既に踏み込んでこちらに届くまでに伸びていた。それは胴を薙ぐように迫るが、それをS2Uで何とか叩き落とす。

 その隙をついて周りに浮いていたスフィアをなんとか操作し、一斉にシャッハさんへと放つ。これにはさすがに手を止められ、俺への追撃が来なくなる。その間に、俺は空へと上がる。天井付近まで上がったところで、俺はようやく一息吐いた。

「……ぜぇ、はぁ。な、なんだあの人。とんでもねぇ……」

 時間にしてみれば一分もない攻防だったが、それだけの間でも十分にシャッハさんの剣の腕が上級レベルだということは理解出来た。最初の攻撃が割と上手くいったことで、あわよくばこのままいけないかな、と思ったりもしたんだが、もうそんな妄想を抱くことは出来そうもない。それぐらい、今の攻防は衝撃的だった。

 あっちはAAAでこっちはAなりたて。そんなことは関係なく、そもそも地力が圧倒的に違う。あちらは剣の腕だけでこちらの上を行っている。原作でシャッハさんの戦闘シーンはあまりなかったからわからなかったが、この人十分にエース級だ。もし管理局に入局すれば一気に前線の隊長になっても何ら不思議ではない。

「おお、そう考えると凄いひと相手にしてるな俺……」

 ははは、と思わず乾いた笑い声が漏れる。

 下のほうでこちらを見上げているシャッハさんを見て、俺は冷や汗を止められなかった。どうやら追ってくる気はないようで、こちらの態勢が整うのを待ってくれるようだ。さすがに手合わせとは言ったが、実質的には訓練のつもりらしい。最初のあの突撃は一種の暴走だろう。薬の切れた中毒者にはありがちなことだ。この場合はバトルしていない戦闘狂、か。うん。

「とはいえ、これからどうするか……」

 ぶっちゃけ勝てん。どうやっても勝つビジョンが浮かばない。まあ、そもそも俺の格闘技術もロッテから教わったとはいってもまだ未熟もいいところだし、今のS2Uを使うことを前提とした戦闘スタイルは正直俺にはマッチしていない。全力を出すことも出来ないのだから、それで勝てというのが無茶な話だ。

 せめて接近戦専用のアームドデバイスがあればなぁ。スバルみたいなの。……とはいっても無いものねだりなのはわかっているので、溜め息だけでなんとかその思いを洗い流す。


「……勝てない、か。でもまあ、だからって全部諦めるつもりはないけどな」

 正直その事実は悔しいことは悔しいが……まあ、いま負けたからって恥じることは何もない。そんなことは気にせずに次で勝てばいいし、負けたことから自分の欠点を学べばいい。というか、それしかできないと思う。


「けどまあ、それがどうしたってな」


 あいにくと一度の勝負に勝てないからってセンチになるような性格はしていない。今、俺はシャッハさんに勝てない。なら、せいぜい今回は彼女の度肝を抜かすことだけに集中してやる。彼女の冷静な顔を驚愕に歪めさせてやる。そしてそれを見てほくそ笑んでやる。

 そう、すべてはそのために俺は今から戦う! ついでに色々と学ばせてもらう!

 それでこその俺クオリティ。勝てないだけで負けるわけじゃない。俺が負けと認めなければそれは負けじゃない。いつか勝てばそれは俺の勝ちだし、今ここで言えばこの戦闘で何かを得ることができれば俺はある意味で勝ったと胸を張れる。それこそが俺だ。情けないとか言うな。


「そんなわけで……考えても埒があかん。まずは特攻だぁ!」

≪Higher Boost≫

 策なんて考えつかない。ならば突っ込んで様子を見るのみ。それを見てバカだと言われようと、それがどうした。そこから何かがつかめれば儲けもの。それぐらいの考えでいいのだ。何事も楽に。何かを得ることを諦めた瞬間、俺はこの戦闘で負けることになる。それだけはさすがに嫌だから。

 魔法陣が展開。スティンガーブレイドの弾を出せるだけセットしながら、俺は上空から真っ直ぐにシャッハさんに向かっていく。その途中、ひょっとして俺ってこんな性格だから総合ダメとか言われたんじゃないだろうか。そんなことを思いながら。















「バカだ……」

 上空から一気にシャッハに突撃していくクロノを見て、ロッサは思わず呟いた。

 隣にいたためにその呟きを耳に拾ったエイミィは、苦笑を浮かべてモニターに映る少年を見やる。

 特攻をしかけたクロノはスティンガーブレイドを一斉射。そのうち二本だけ操作して、それらはシャッハの後ろに待機。突っ込んでいった自分と合わせて挟撃した。一方、それらを受けたシャッハは、まずブレイドの悉くを斬って落とし、躱し、向かってくるクロノを迎えようとしていた。そこに高速で突っ込んでくるクロノ。魔力で強化されたS2Uを振り下ろしてきたクロノに対して、シャッハはそれを受け止める。その瞬間、背後に待機していた二本のブレイドが発射。シャッハの背中に迫る。

 それにシャッハは驚くこともなく冷静に対応。クロノを受け止めていた左の剣を動かしてクロノの重心を移動させることで体勢を崩させると、右の剣で背後のブレイドを迎撃。そのままクロノを攻撃しようとクロノに注意を向けたところで、シャッハの顔が唖然とする。

 クロノはシャッハに背中を向けて逃げていた。戦闘中に脱兎のごとく逃げ出すとか、頭おかしいんじゃないだろうか。そんな考えが一瞬シャッハの頭に浮かんだが、すぐに頭を切り替えて、周辺にもうブレイドなどの魔力反応がないことを確認する。そして戦闘をなめているとしか思えないクロノの背中に強烈な一撃を見舞ってやろうと足に力を入れたところで、すこーん、と小気味のいい音とともにシャッハの頭上で星が散る。

 いったい何が起こったのかと、意外に痛かった頭をさすって涙目になったシャッハが辺りを見渡すと、足もとに小さなコインがあった。そう、これがシャッハの頭に直撃した物だったのだ。さらによくよく見れば、そのコインには片面に水色の魔力で構成された小さな円盤がくっついていた。あまりにも使用魔力が小さすぎて捉えられなかったらしい。

 どうやらクロノはコインに『ハイアームーブ』の円盤をくっつけてシャッハのいくらか頭上の空間に固定。ブーストを使って勢いよくシャッハの頭にぶつけたらしい。円盤を一センチサイズで維持してなおかつ機能も使えるようにしているところはなかなかに高等技術だが、はっきりいって無駄使いであった。

 とはいえ、もとがただのコインなので、威力なんて見込めるほどもない。ゆえにシャッハは大したダメージもなく頭を働かせてそのからくりを理解すると、遠くにいるクロノを見やる。彼は既に背中を向けておらず、シャッハのほうを向いていた。そして――、



 ……ふっ。



 小さく笑った。



 瞬間――、シャッハの身体から魔力の奔流が生み出されて訓練場を揺るがした。魔力の嵐で起こった風によってシャッハの前髪が不規則に揺れていることと、何かに耐えるように俯いていることでその下の目が見えないことが非常に恐怖をあおる。

 やっべ、やりすぎた……?

 思わずそう呟かれた声を訓練場内に設置してあるマイクは正確に拾った。その通りだよ、とロッサは心の中でその言葉に同意しつつ、親友の冥福を祈る。エイミィも、ちょっとふざけすぎたっぽいねー、とクロノを擁護する気はないようだ。

 そこからはもう鬼のごとき猛追を見せてクロノに攻撃を仕掛けるシスターの姿でモニターは支配された。ところどころクロノも反撃したり、迎え撃ったりしていることから、それなりに訓練にはなっているようだが、シャッハの目つきがさっきまでとは違う。まるで見敵必殺と言わんばかりにギラついていた。

 コケにされたことがよほど屈辱的だったらしい。また、そうされた経験もないのか、冷静なシャッハには珍しく少々頭に血が上っているようだとロッサは判断する。そしてそのせいだろうか、クロノはわずかに大振りになった攻撃の隙をついて反撃を仕掛けている。もしこうなることを見越していたなら大した策士だ。

 もっとも、クロノにしてみればある意味すぐに思いついたことだった。シャッハの年齢から推測して護衛の任についたのが最近だというのは想像がつく。であるなら、それまではそのために必要な技術などを学ぶ段階だったはず。つまり、綺麗な戦闘をしてきたということだ。それに、たとえ実戦を経験していたとしても、卑怯な手は見知っているだろうが人を小馬鹿にしたような魔法を受けたことはあるまい。ならば、騎士としてのプライドは非常に高いまま保たれているはず。それこそ、戦いを蔑ろにしていると判断して怒るほどには。

 そう考えたからこそのコイン作戦だった。そして少しでも動揺してくれればこっちのもの。そこに付け入る隙は絶対にある。それがクロノの考えだった。やっぱり、ただ負けるのは嫌だったらしい。

 そしてそれらは実際こうして実を結んだわけだ。それこそ、クロノの思い通りに。

「……あいつ、いろんな意味で総合向いてないね」

「……うん。そうだね」

 型にとらわれない発想。突撃型のスタイル。ポジティブな思考。人を食った態度。そのどれもがクールなオールラウンダーが多い総合型とは相容れない。あるいは近接空戦というのはクロノにはぴったりのスタイルなのかもしれなかった。

 ドーン……

 内部でシャッハが放った魔力を込めた斬撃が激しく訓練場を揺らした。やりすぎだよ、とロッサは思うが、同時にシャッハ得意の高速移動とそれと併せた斬撃などの技を繰り出していないことから、一応理性は保っているようだとも思う。もしその技――“烈風一迅”が使われていたなら、クロノは今頃床に叩き伏せられているはずだからだ。

 シャッハは紛れもなくAAAのランクに違わない騎士なのだ。クロノが評したように、すぐにでも前線の隊長になれるほどの。そこら辺、まだシャッハのまともな判断力は健在のようで、少し安心したロッサである。

「うわっ、お腹にジャストミート……」

 画面の向こうでシャッハに思いっきり回し蹴りを食らったクロノを見て、思わずと言った感じでエイミィが声を漏らす。吹っ飛んでいったクロノは何とか円盤を操作して空中で体勢を整えるとそのまま上空まで上がった。そのすぐあとをシャッハの追撃が掠めていく。

 クロノは冷や汗を流しながらも上空で体力の回復に努める。が、さすがに今回はそれを見逃すほどシャッハも甘くはない。すぐさま飛び上がってクロノに迫る。いきなりのことに泡を食ったクロノは、すぐさま逃げ出してそこかしこにアリア仕込みのバインドトラップをばら撒いていく。何の計算もなく散布したのがよかったのか、そのうちの一つにシャッハがかかる。大した術式も記述出来ていないものだったので、他のばら撒いたものは数秒もすれば消えるだろう。効果を現したものだけは壊されるまで消えないだろうが。

 クロノはその間にようやく呼吸を整える。そして一息ついたところで、バインドがとかれる。そして、また二人がにらみ合う時間が訪れた。

「なんか、結構クロノくんも頑張ってるね。AAAランクのひと相手にまだ落とされてないし」

「いや、それは違うよ」

 エイミィの感心したような言葉に、誤りを認めたロッサが横から口をはさむ。

「シャッハは全力を出していない。カートリッジも最初の一回以来使っていないし、これといって固定技も使っていない。さすがに騎士である以上、戦闘そのものには本気で臨んでいるけど、全力は出していないよ」

「へ~……そんなものかなぁ」

 ロッサの言葉に、そういえばそうだと納得しつつ、エイミィはモニターに視線を移す。そこには再び打ち合う二人の姿。確かに、シャッハがクロノに合わせて実力を押さえているように見える。真実、これは訓練なのだった。

「……やっぱり、高ランクの人たちっていうのは別次元だね」

「僕もそう思うよ」

 それは、シャッハだけのことを言った言葉ではなく。シャッハとまがりなりにも戦えているクロノの可能性も指した言葉だった。高ランク魔導師と刃を交えて、いまだ奮戦を続けているクロノ。彼もまた、高ランク魔導師となる可能性を多大に秘めた存在だった。


















 ――ガキンッ!

 またS2Uとシャッハさんのヴィンデルシャフトがぶつかり合い、それを機に俺たちの身体が反対方向に弾き飛んでいく。荒くなった呼吸を何とか正常に戻そうと苦心しながら、俺はふと思う。

(……やばい、楽しい)

 思わずそんなことを思うようになってしまったのだから、俺も相当キているらしい。それもこれも、全部あの師匠のせいだ。もとの俺は優しい平和主義者だったのだから。

 しかし、やはりこうして戦うのは楽しい。少しずつ、自分の力が上がっていくのがわかる。彼女から戦い方を学び、動きを学び、魔法を学び、自分が高められていくのがわかる。あるいはこれこそ、バトルジャンキーと呼ばれる者たちが感じる幸福なのかもしれない。

 男として、自分が強くなっていく感覚が嬉しくないわけがない。いま俺は間違いなくこの戦いを楽しいと感じていた。


 ……だが、それでも戦いの終わりは来る。


「はぁっ!……は、はぁっ、はぁっ……!」

 俺とシャッハさんを分けるものの一つに体力の差がある。男と女とはいえ、彼女は俺なんかよりよっぽど戦闘経験の多い達人だ。ペース配分や鍛え方がまるで違っている。彼女はまだやれるかもしれないが、俺はもう身体が持ちそうになかった。

 もうやれることは多くない。なら、最後に俺は何をするのか。……そう考えた時、俺の頭にある魔法の存在が浮かび上がった。

 そう、俺の頭の中には実はまだ実践していないが術式だけは組んだ魔法があるのだ。どうせなら、それを試したいのだが……。

 ちらりとシャッハさんを見れば、表情は落ち着いていてクレバーに見えるが、瞳は爛々と輝いている。さっきのコインがいまだに尾を引いているのか、俺と同じように楽しみを感じているのか。たぶん、後者だが。これならよけずに受け止めてくれるかも。そう判断した俺は、いっそのことそれを試してみることにした。

(カートリッジロードとまではいかないが……)

 ブレイクインパルスの術式にオリジナルの記述を盛り込み少しだけ発動の形を変えただけの新魔法。それを起動させる。右手に持っていた杖は長さを短く省エネモードにして、腰にさしておく。さあ、これで準備は整った。俺はぐっと身体を沈め、右拳は固く握ってわずかに引く。

 足もとにミッドチルダ式の丸い魔法陣。右拳には環状魔法陣が展開されて俺の拳を中心に回転する。そして、俺の魔力光の色である水色の光がその拳を隙間なく覆っていく。これは魔力を拳に一点集中させているのだ。カートリッジほどではないが、それでも密度を調整すれば威力としては申し分ないものになる。

 シャッハさんが迎え撃つつもりなのか体勢を低くした。……ありがたい。受けてくれなければこの技の試験にはならないし、もう余計な体力はないので本当に助かる。

 密度を高めた魔力が集まることによって、拳が水色の光一色に染まる。そして右拳を中心に溢れ出る魔力と空気の圧力の差によって風が起こる。魔力が混じった風は少し水色を帯びていた。

 それらの現象を起こしている拳に力を込め、俺はひとつ息を吐く。そして、キッと前を見据えた。

「ブースト、ファイア!」

≪Higher Boost≫

 背中の円盤が高速回転。勢いよく魔力が噴き出す。それも、右肩の肩甲骨の後ろあたりに設置した一つの円盤からだけだ。そうなると、当然俺は前に進みながらも身体が回転することになる。一回転、二回転。回転しつつ、俺は超高速で目標に近づいていく。

 そして、間合いの一歩外まで来たところで、俺は一気に回転で得た遠心力を利用して右拳を突き出す形で身体を伸ばす。水色に輝く拳は、もはや光の塊だった。

 ここでさらにもう一度背中の円盤にブーストをかける。遠心力プラスこのブーストの勢いも加わりながら、俺の拳が水色の風と共に唸りを上げてシャッハさんを襲う。彼女が双剣をクロスして俺の拳を受け止めようとしているのがわかった。なにしろ、俺にはシールドが効かない。ならば、物理的に止めるしかないというわけである。

 だが、俺とてそんな簡単に止められるつもりはない!


≪Break Impact――Burst mode≫


 拳が剣に触れる瞬間、S2Uが魔法発動のキーである魔法名を発する。瞬間、俺も喉の奥から声を張り出した。


「ブレイクインパクト、バーストぉぉおおぉッ!」


 輝く拳が一層輝き、一瞬俺たちの視界を奪う。そしてその次の瞬間、俺の拳に圧縮されていた魔力が一気に指向性を向けた先――つまりはシャッハさんのほうへと解放される。

 ゴゥッ、と大気が揺れる音がして、水色の魔力の巨塊が拳の先にいたシャッハさんを飲み込んで彼女の身体を後方へと吹き飛ばしていく。まるで尾を描くように水色の風がその後を追い、巨大な魔力の塊は衰えることなく向かいの壁まで突き進む。


 ……ッドオオォォォオン!


 壁にぶつかった衝撃で訓練場がこれまで以上に大きく揺れる。びりびりと壁や地面が揺れているのを感じながら、俺は今にも倒れそうな身体に鞭打ってふらふらのまま姿勢を整える。そして、まったく視線を動かさずに見つめていた先――俺の攻撃が吹っ飛んでいったほうを見据える。


 今の攻撃はまさに俺が今できる中での最強魔法だった。俺の生み出した高速移動魔法『ハイアームーブ』。その形状が円盤であるが故の汎用性に気づき、背中に出現させることで突撃力を生み出せることに気がついた時から少しずつ自分の中で形になっていったもの。

 もちろんゼロから考えたのではなく、某トリーズナーの技から見よう見真似で似たものを作っただけだ。だが、その威力はAランクの俺が使うにもかかわらず、AA+にまで相当する。それもほぼすべての魔力という魔力を右拳一点に集中させているからだ。そこに加わる円盤の突進力と回転による遠心力。俺のランクがもうワンランク上がれば、それだけでAAAを超える威力に持って行くことも出来るかもしれない突撃技。まさに、俺の切り札だった。

 ただ、欠点も多い。魔力を完全に右拳だけに持って行かれるので、他方から攻撃を食らえばひとたまりもないこと。回転という動きに慣れていないために目標の突然の動きに対応できないうえ、三半規管が激しく刺激されてしまうこと。そして一番の問題は魔力の全てをつぎ込むために、使用後に完全に魔法使用不能に陥ることだ。唯一ATFだけは出すことが出来るが、こめる魔力がないのでほとんど紙同然のものになってしまう。

 そしてその結果、今の俺のように完全に無防備となった上に反撃不能という状態になってしまうのだ。今、俺は三半規管を強烈に揺らされて足元がおぼつかない。さらには魔力の枯渇によって気を失いそうになっている。身体的ダメージ以前に、魔導師として死に体である。

 それでも、何とかこうして意識を保っているのはひとえに俺の為した結果を見届けるためだ。

 シャッハさんの驚いた顔を見た。動揺させて怒らせることもできた。自分の成長も確信できた。試したことのなかった奥の手も出すことが出来た。それだけで、俺はこの勝負に負けていないと胸を張ることが出来る。誰かから負けだと言われても、それがどうしたと言ってやれる。

 ……だが、それをするのも、そう言ってやるのも全ては結果を見てからだ。あの水色の煙の向こうがどうなっているのかを確かめてからだ。そうでなければ、俺は勝ち負け以前に途中でリタイヤしたことになってしまう。そんな結果は認めない。だから、俺はまだ倒れられない。俺が為した正当な結果を見届けなければ、俺は負けていないと言い張ることが出来ないから。

 ……煙が少しずつ晴れていく。

 薄くなった水色の煙の向こうには、揺らめく彼女の影がある。やっぱり、敵わなかったか……。だが、それでも俺は満足だ。彼女の足元を見て、俺はにやりと笑う。


 カートリッジ。


 俺の攻撃を防ぐために、シャッハさんはカートリッジロードをして防がざるを得ないほど追いつめられていたのだと確認できたから。

 そう、だから俺は負けていない。俺はこの戦いで多くの結果を得た。だから、俺は全然まったく負けていない。嘘でも、意地でも、虚勢だと言われたって俺の中でそれは事実だ。俺は間違いなく俺の中の目的を果たし、彼女の手を煩わせることまでできたのだから。

「――……っは、……でも、きっつい……」

 ぐらり、と世界が歪むイメージ。シャッハさんのシルエットが縦から横になった。それで俺は倒れたのだと知る。そしてそれを認識した瞬間、俺の意識は途絶えた――。








 戦闘時間、合計21分06秒。

 勝者、シャッハ・ヌエラ。

 クロノにとって意義深い経験となった模擬戦は、こうして幕を閉じた。


























※オラわくわくすっぞ!
「ドラゴンボール」より。主人公である孫悟空は重度のバトルマニアであり、強い相手と戦う時にはこのような昂揚した自分を表現するためと思われるセリフを発することがある。
※某トリーズナー
「スクライド」よりカズマ。己の気に入らないことには断固として反逆する男。男の中の男と言っても過言ではない。このカズマの拳の握り方を真似した人も多いのではないだろうか。別名:世界最強のロリコン、又は世界一カッコいいロリコン。








あとがき
調子に乗ってしまった…。
カズマのアレとかホントすみません。調子乗ってました、はい。
でも、スクライドが好きなんです。速さが足りなかった世代なのです。
どうかご容赦ください。

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Comment
はやさが足りない
初めまして。最新は読ませて頂きました。良いですねカズマの技の再現。今度は是非足を使って兄貴の再現をしてもらいたい。
通りすがり 2008/06/17(Tue)00:56:34 編集
感想
クロノの最後の攻撃は紛れも無くカズマのアルター攻撃ですね。アレで拳の握り方を「真島くんすっ飛ばす」に出て来た陣内流柔術の握り方の鉄菱(てつびし)にしたら威力が上がるのではないでしょうか?

こうなるとクロノの新しいデバイスがとても楽しみですね。
2008/06/17(Tue)00:58:15 編集
無題
自分も兄貴の技をやってくれると
信じてます!!
シン 2008/06/17(Tue)19:49:38 編集
小説感想
初めまして。
最近ここのサイトの存在に気づき、クロノ憑依ものを一気に全部読ませていただきました。

個人的に凄く面白いです。
何が面白いかというと原作と関係なしに自分のスタイルに合わせて育ったところです。
ある意味クロノのような総合ランクのキャラは、逆に言うと最初の育成次第では、いろんなスタイルのキャラになれそうなのでその部分をついた感じが面白い。
原作クロノが、ノーマルフォームなら
ここのクロノは、アタックフォームでしょうか?

後、個人的にリーゼが結構登場するのが好きです。
リーゼとクロノの関係は、少年サンデーの漫画の「至上最強の弟子ケンイチ」の主人公兼一と師匠みたいな関係で面白いです。
ゼノン 2008/06/17(Tue)22:15:04 編集
RES
>通りすがりさん
初めまして~^^
なるほど足を使って兄貴の技ですか…。正式に新デバイスをクロノが手に入れたら考えてみようかなぁ。「ラディカル・グッドスピード」が技名でw

>俊さん
すみません、「真島くんすっ飛ばす」は知りませんが、確かに握り方も工夫するといいかもしれませんね。
クロノの新しいデバイス…一応その入手過程も考えていますので、楽しみにしていてください^^

>シンさん
意外に希望が多いな。さすがは兄貴w
確かに足にも装甲つけて円盤くっつけりゃそれなりに速さは出せますよね。
うーん……そんな感じで作っても面白そうだなぁw

>ゼノンさん
ゼノンさん初めまして~
現実憑依ということで、さすがにクロノが原作通りではなんの面白みもありませんので、いっそ…ということで近接特化にしてみました。
うちのクロノは最後は突っ込んで決める突撃君です。アタックフォームは言いえて妙ですね^^
あとリーゼのことは、幼いころのクロノの師匠なので今のクロノにも大きな影響を与えています。
なので、またたびたび出てくると思いますよ。原作始まったら出てこなくなるかもですけどw
「ケンイチ」と比べて頂けるとはw また次話もよければよろしくお願いしますね~
雪乃こう 2008/06/20(Fri)18:46:44 編集
いっそのこと
新デバイス導入後S2Uは外装と形態改装して
ベルト型デバイスにするとか(w 電王ネタも出てるし(ヲ
待機形態がカードだから龍騎ネタと言いたいとこですが
格闘クロノだから555ネタで攻めれば強力かも(ww
デジカメパンチは兎も角、ポインターの先からATF出してクリムゾンスマッシュとか(w

う~みゅ、何故人様の作品で妄想(暴走)垂れ流すんだか俺。
hana 2008/06/24(Tue)13:37:44 編集
RES
>hanaさん
ベルト型デバイスw その発想はなかったwww
「変身っ!」と言ってバリアジャケットを纏うんですね、わかります。
555ネタ…確かに魅力的ですな^^
仮面ライダーの中でも555は好きです。けど、実際にどういうデバイスになるかはどうかお楽しみに、ということで。
私も思わず仮面ライダークロノを妄想してしまったww
雪乃こう 2008/06/24(Tue)21:38:16 編集
今更ですが…
カズマとかなみは5歳差なのでロリコンじゃない……はず
フォルム 2008/08/07(Thu)20:42:25 編集
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