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日々のことを徒然と。あと、絵や二次小説も掲載しています。主にリリカルなのは中心です。
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まつろわぬ日々(リリカルなのは・クロノ転生)

4-2





 再び俺となのは、はやてと守護騎士たちに分かれて向かい合う形に戻る。

 最初と違うのは、向こうがこちらを見る視線が敵意100%から疑問交じりのものになっているところか。

 守護騎士たちも、はやてがきちんと話を聞くことを望んでいると判っているので、さっきみたいに俺が痛い目を見ることももうないだろう。

 ……断言できないのが何とも不安だが、それも仕方があるまい。あちらにも自衛する権利は当然ある。もとより敵対している者同士なのだから、警戒は過剰にしても足りないぐらいだろう。

 まあ、その理論で言えば俺も対抗する権利はあるということだけど。実際、もう一度何かやってきたら即座に反撃するつもりである。

 主の言葉も破り、こっちに突っかかってくるのなら、それはただの脅威でしかない。こちらとしても何の問題もなく迎撃できるってなもんだ。

 こう言うと攻撃してくることを望んでいるみたいだが、こちらからそれを望むつもりは毛頭ない。“闇の書の守護騎士”に思うところがないわけではないが、父さんが死んだのは当時の闇の書の主のせいだと割り切ることは出来ている。

 これが守護騎士の手で殺されていたなら、出会った瞬間にキレていてもおかしくはなかったと思っている。しかし、その点において守護騎士は単なる関係者であるし、加害者の関係者まで恨みだしたらそれこそキリがない。

 というわけで、思うところがないわけではないが、気にしても仕方がないので気にしない。闇の書に対しては、俺はそういうスタンスでこれまで生きてきた。これからも、そうするだけである。

 ……だいぶ思考がずれてしまった。俺は気持ちを切り替えるつもりで、一つ深呼吸をした。

 そうして気持ちを切り替えると、目の前に座す彼らを見据える。

 そして、これから話す段取りを脳裏に浮かべつつ、口を開いた。

「まず始めに、俺が話すことを頭ごなしに否定だけはしないでくれ。さっきも言ったが、俺は少なくともこの場では本当のことしか話さない。それは誓う」

「……ああ。了解した」

 重々しく頷くシグナムにこちらも首肯を返す。

 一度だけの確認だが、はやての言葉もあることだし、これでたぶん大丈夫だろ。

 とりあえずはそう思うことにして、俺は俺が知る“闇の書事件”で判明した様々な事実を開示し始め――


「あ、あのー……」


 ――ようとしたところで、横からものすごく申し訳なさそうな声をなのはが上げたので、開示を延期させることになってしまった。

「なのは、どうした?」

「えっと……なんというか、ものすごく今更で聞きづらいんですが……」

 いかにもこれから重大な話をします、という空気を思いっきり無視しただけに、なのはは非常に肩身が狭そうだった。

 小さい身体をさらに縮こませて、なのはは恐る恐る俺――あるいはこの場にいる全員に対して――その問いを発した。

「闇の書って……なに?」

 ………………。

 なのはに向かって守護騎士一同の「は?」と言わんばかりの驚きと呆れが込められた視線が向かう。一斉に鼻白んだような目を向けられたなのはは、気持ち身体を引いて怯んだ。

 その様子を見ていて、ハタと気づく。

 ……そういえば結局なんの説明もしてなかったっけ。

 そのことに思い至り、俺はちょっぴり冷や汗をかいた。

 そりゃ、なのはも空気を読まずに声をかけるわけだよ。この場にいるのに飛び交う話がチンプンカンプンではどうしよもない。

 自分の非を認めた俺は、とりあえず念話で「すっかり忘れてたZE!」とことさら明るい声で伝えて誤魔化そうとした。それに対してなのはからは、「す、すっごく勇気が必要だったんだから!」と涙目で訴えられた。すまん。

「まぁ、いいや。それじゃ、闇の書についてのおさらいもやっておこうか。俺が説明するから、そっちからも補足なんかあったら言ってやってくれ」

「ああ、わかった」

 というわけで、急遽なのはに対して「わかりやすい闇の書講座」を実施。基本は俺が説明、守護騎士が補足するというまさかの協力体制を敷くことになった。

 なのはは居住まいを正すと、聞く姿勢をとる。

 それを確認して、俺は出来るだけ理解しやすいものになるように意識しながら説明を始めた。

「えっとだな、闇の書とはいわゆるロストロギアの一種だ。ロストロギアについてはジュエルシードの時に話したよな? だがまぁ、同じロストロギアとは言っても道具としては闇の書のほうがずっと確立されているけどな。
 で、闇の書がどういうものかというと、まず闇の書は魔導技術の蒐集を目的とした大型のデバイスみたいなものだ。で、主と呼ばれる持ち主が書の機能などを統制管理。次いで闇の書に登録されたプログラム生命体である守護騎士を従えて魔導の技術を集めていく。これが闇の書だな」

 守護騎士に顔を向ければ、その通りだと言うように首肯が返ってきた。

 今のところはこの説明で問題ないようなので、このまま話を続ける。

「ロストロギアといえど、主の名の下にきちんと管理され、守護騎士も魔導技術蒐集の際に武力が必要となった場合や主の守護にのみ活動。そういったシステム的にしっかりしているところが、単なるエネルギー結晶体だったジュエルシードとの違いと言ってもいい」

 わかったか、と聞けば、なのはは何となく、と答えた。

「えっと……つまり、闇の書のほうが人工的というか、合理的ってことなのかな?」

「まあ、そういうことだな」

 なのはの自信なさげな言葉に、俺は頷いて答えた。

 なのはの言うように闇の書は明らかに人工的だ。対してジュエルシードはロストロギアと言いつつも、どこか自然発生的な要素があるのは否めない。

 魔力貯蔵型にしては指向性や安定性がなく、道具としては役立たずもいいところだし、願望を叶えるにしても中途半端すぎる。これは誰かが作ったというよりも、自然に生まれたというほうがしっくりくるのだ。

 闇の書のほうは徹頭徹尾人間の手が入っているという表現がぴったり当てはまる。無駄のない機能、整然としたシステム、書という形も明らかに人の手で創られたということを連想させる。

 同じロストロギアとはいっても、この二つは圧倒的に違う。それは単に機能というだけではなく、こういった点も顕著な違いだった。

「さて、とりあえず闇の書の概要についてはわかったな? 主が持ち、守護騎士という存在と共に、魔導技術を集める本。簡単に言えばこんなところだ」

 なのは、はやてらが頷き、守護騎士一同も異論はないのか黙っている。

「ここまで聞けば、闇の書は単に製作されたのが既に滅びた文明のものだったからロストロギアになったと思える。が……実際には違う。管理局では第一級の捜索指定を受けているし――発見しだい、即時封印、それが無理なら破壊、あるいは殲滅するように通達されている」

 サーチアンドデストロイ。それを確実に行え。これが管理局が定めた闇の書への基本的なスタンスだった。

「な、なんで?」

「そうや! うちの子らは何も悪いことはしとらん。なんでそんな風にされなあかんの!?」

 あまりといえばあまりな闇の書への対応に、なのはとはやては困惑と驚愕を露わにしていきり立つ。

 対して、守護騎士たちはそれも致し方なしと思っているのか、無言のままだった。

 俺は身を乗り出した二人を意図的に無視して、まずは守護騎士に顔を向けた。押し黙る彼女たち、その将にただ静かに問いかける。

「シグナム、そのことについて守護騎士はどう思う。どうして自分たちが殲滅対象になっているのか、不思議じゃないか?」

 俺はあえて彼女たちに尋ねる。

 これは言ってしまえば確認作業だった。彼女たちがどれだけ自分たち、闇の書の現状を理解しているのか。それを計るための質問である。

 その質問に、シグマムは苦渋に満ちた声で意見を述べた。

「……それも、仕方がないだろう。過去の主は外道な行いをする者ばかりだった。強制的に他者のリンカーコアを奪う魔導師襲撃事件などがその最たる例だろう。そのような事件を起こした我々を、管理局が許すとも思えない」

「……それだけ見れば通り魔だからな。けど、あたしたちがやりたくてやったんじゃねーぞ」

 シグナムは眉を寄せて悔いるように過去の所業を口にし、ヴィータも不快そうに吐き捨てた。最も、最後に命令されて仕方なくだったと付け加えているが。

「そういうことなんか……」

 守護騎士の告白を聞き、なぜ闇の書が管理局に追われているのかを理解したためだろう。はやては乗り出していた身を再び車椅子に預けると、悲痛な声で呟いて守護騎士たちに目を向ける。

 その目を向けられて、守護騎士ははやての視線に身を強張らせるだけだった。それはまるで、親に叱られるのを怖がる子供のような仕草。自らの行いを敬愛する主に攻められるのを恐れるがゆえの反応だった。

 その様子を見つめながら、俺はシグナムたちが言った内容に大きな違和感を感じ取った。また、それと同時に納得もした。彼女たちはその程度の認識だったから、原作でも躊躇いつつも結局魔導師襲撃を実行に移したのだ、と。

 なぜなら、闇の書が殲滅対象になっている理由を正しく理解していれば、そもそもそんな目立つ真似をするはずがないのである。

「やっぱり、何も覚えてないのか」

 だから、俺の口から出たのは、そんな感想だった。

「なに……? どういうことだ」

 その言葉を聞きとがめたシグナムが怪訝な目をこちらに向ける。

 また、俺の呟きを拾ったのはシグナムだけではなかったようで、隣に座るなのはをはじめ、この場にいる全員がこちらを見ていた。

 特に当事者である守護騎士たちの反応は顕著だった。シグナムと同じく訝しげに俺を見る。

 俺は全員の注視を受けながら、内心で気合を入れ直した。

 さぁ、ここからが本番だ。

 俺は自分が持つ脳をフル稼働させて、言うべき言葉を練り上げていく。脳裏に浮かぶのはかつて見たアニメの知識。そこで知ったこととこの世界で知った管理局の情報を併せて、それを彼女たちに向けて告げた。


「闇の書が即時封印、ないし殲滅対象になっている理由。それは、魔導師襲撃事件が原因じゃない。闇の書は管理局設立以前からこれまでに、いくつもの世界に破壊をもたらし、国も、人も、世界さえも崩壊させた過去がある。その常軌を逸した危険性ゆえに、管理局は闇の書を殲滅対象に定めているんだ」


 瞬間、この場から一切の音が消えた。

 はやてとなのはは純粋な驚き、だろうか。あまりにスケールの大きな話についていけていないような印象も受ける。まぁ、はやては次元世界というものに疎い管理外世界の住人だし、なのはは魔導師とはいえ管理外世界在住。加えて最近になってその存在を知ったばかりだ。理解できないのも仕方がないだろう。

 しかし、守護騎士はそうではない。長い時を生き、次元世界という広大な世界に触れてきた彼女たちは、俺が話した事態がどれだけ恐ろしく、また当事者である彼女たちが何も覚えていないことがどれだけ異常なのかが理解できたに違いない。

 その証拠に、なのはたちとは違って、彼女たちの目は明らかに信じられないという類の意思が驚愕と共に混在している。俺が告げた言葉に、誰もが困惑の極みにあるようだった。

 そしてその混乱に耐え切れなくなったのか、まずはヴィータが力強く叫んだ。

「……そんなの、そんなのありえねぇ! だったらなんであたしたちがそのことを知らないんだよ! あたしたちは闇の書の守護騎士だぞ!」

 激高したように強く言い放ったヴィータの言葉に、他の騎士たちも追随する。

「……そうだ。我々は闇の書の一部。その一部たる我々が、それを知らないわけがない」

「そ、そうですよ。確かに人を襲ったことは事実です。でも、世界崩壊なんて……私たちの記憶に、そんな事実はありません」

「その通りだ。私たちが知らないということが、そんな事実はなかったという何よりの証拠ではないか? シャマルの言うように、私たちにそんな記憶は――」

「記憶はない、か? それはそうだろうさ」

 シグナムの言葉を遮って彼女の言葉を肯定した俺に、さらに騎士たちの困惑は深まる。

 眉を寄せてこちらを見る目には、戸惑いと同時に俺に対しての猜疑の色が濃くなっていた。恐らく、俺が虚偽の情報で混乱させようとしているとでも考えているんだろうが……。

 しかし、そんな彼女たちの視線に俺は答えず、ただ一つの問いを投げかける。

「なぁ」

 これは最後の確認だ。

 彼女たちが正常か否か。この問いで、それがハッキリすると同時に、彼女たちはそれを自覚することになる。


「お前たちは、主の最期を覚えているのか?」


 その問いに対する最初の答えは、馬鹿にしているのかという怒りだった。騎士に主のことを忘れていないかと問うなど、それこそ愚問だというものだからだろう。

 しかし、それはすぐに崩れ去った。代わりに彼女たちに現れた変化は、あまりにも顕著なもの。

 数秒の後、誰もが目を見開き、顔を青くし、言葉をなくしてしまったのである。

「ちょ、ちょお皆? いったいどないしたん?」

 あまりにも異常な様子に不安を大きくしたはやてが、たまらず四人に声をかける。

 しかし、主の言葉であるにもかかわらず、彼女たちは大きな反応を示さず、ただ信じられないとばかりにかぶりを振るだけだった。

「……ば、かな……」

 シグナムが顔色をなくしたまま、呆然と呟く。

「……何も、覚えていない……!」

 愕然としたままこぼれたその言葉に触発されたように、四人は困惑の声を上げ始める。

「お、おい。これ、いったいどういうことだよ! 確かに色んな主の記憶はある。けど、最期の時だけ何にも覚えてねぇぞ!」

「あ、ああ。どういうことだ。共に戦った記憶も、幾度となく主の命令に従った記憶もある。なのに、どうして主が死んだのかがわからない……!」

「おかしいですよ、これ……。いつも唐突に新しい主に出会ってばかりで……どこにも主の最期の記憶がないなんて……」

 次々に自分たちの記憶の不可解さを声に出していく守護騎士たち。その様子は不安や自身への疑惑が形となって見えるかのように、彼女たちが非常に混乱しているのがよく伝わってくる。それほどのものだった。

 はやても四人のそんな様子にどうしていいのかわからず、ただ、どうしたのかと声をかけるだけである。しかし、それもあまり意味を為していないようで、ただただ彼女たちはこの不可解な状況に戸惑うだけだった。

 その様子を見て、やっぱりかと俺は納得していた。

 そして確信する。やはり、彼女たちは闇の書が現在どんな状況にあるのか理解していないのだと。

 ということはつまり、このまま放っておいたらはやてのために蒐集を始め、A’sのような結末に行き着くことになるのだろう。

 いや、既に俺が関わっている時点で、そうはならないか。……ああ、くそ。そう考えると面倒なことになったものだ。この規模の事件で先が見通せないというのは、はっきり言って不安である。

 それもこれも、あそこで高町家にはやてが来るというイレギュラーのためだ。それさえなかったら、普通に闇の書事件に関わって、最後にちょこっと手を加えるだけですんだかもしれないのに。

 ちくしょう、どうしてこうなった。

 はやてとなのはが既に友達になってるとか、予想できるわけもない。横に座る原因に目を向ければ、原因であるなのはは守護騎士たちを心配そうに見つめていた。

 その様子をしばらく見て、小さく溜め息。

 ……結局のところ、もうなるようになってしまっているのだから、このまま突き進むしかない。なのはに責任転嫁なんて男らしくないことをしている場合ではないのだ。

 今まさに、俺は闇の書事件の現場に立っているといえるのだから。

 未練がましく、こうなってしまったことを悔やむ気持ちをしまいこむ。そして、俺は混乱の極致にいるであろう彼女たちに、向き合う。

 闇の書にまつわる事件を、できるだけ良い方向に持っていくために。

「やっぱり、覚えてないみたいだな。当然と言えば、当然なんだろうが」

 俺の声に、八神家の面々の視線が一気にこちらに集中する。

「……当然、とはいったいどういう意味だ。いや、そもそもお前は何故我々でさえも疑問に思っていなかったことを、知っている?」

 シグナムの声は問い詰めるというよりは、純粋な疑問から発されているようだった。敵対姿勢をとることを止めたというよりは、衝撃的な事実に直面して体裁を取り繕う余裕もないというだけなのかもしれないが。

 それに対して、俺は常と変わらない様子で答える。

「闇の書については、俺も少なからず因縁があってな。それもあって、随分と調べたもんだよ。管理局にある超巨大データベース『無限書庫』で探ったこともあった。……で、その時に見つけたのさ。闇の書に関しての情報をな」

 ちなみにこれは半分本当、半分嘘だ。

 実際に俺は無限書庫で調べたが、原作ほどの重大情報は見つけられなかった。しかし、無限書庫は使用者の履歴は残っても何を調べたのかは残らないため、嘘がばれることはない。巨大すぎて管理が行き届いていない弊害といえるだろうが、アリバイとしては都合がいい。

 彼女たちは因縁という部分も気になったようだが、そこについて言及はしてこなかった。口を開きそうになった者もいたが、今はそれよりも俺の話を聞くことが重要だと思ったのだろう。

 俺としても、そのほうが助かるので何も言わない。今、関係をこじらせるのは得策ではないしな。

「……闇の書って、なんなの?」

 先ほどと同じ問いを、しかし今度は重々しい口調で、なのはは声に出す。

 この場の全員の視線が俺に集まった。そしてその視線を受け止めながら、俺はなのはの問いに答えを返す。

「……主と共に各地の優れた魔導技術を蒐集、研究するために生み出された、旅する魔導書。しかし、歴代の主達による悪意あるデータの改変によって、完成した途端に暴走を起こし、破壊にしかその力を使えなくなってしまった悲劇のロストロギア」

 ここで一度言葉を切り、間を置く。

 誰からも、何の反応もないまま言葉を続ける。

「次元世界にとって大きな脅威となるも、旅する機能が“転生機能”に、修復機能が“無限再生機能”へと変化してしまったがために、闇の書の完全破壊は不可能。よって、一時的に封印するか、一度破壊して次の主が現れるまでの時間稼ぎを行うぐらいしか、取れる手段はない。……その今は失われた正式名称は――『夜天の魔導書』。それが、闇の書だ」

 今はまだ誰も知る者はいないはずの、闇の書の真実。

 かつては健全な魔導研究のための資料本が、最悪の危険物になってしまったのは悲劇としか言いようがない。

 人のために生まれたモノにとって、悪意によって本来の役割を果たせなくなってしまったことほど不幸なことはあるまい。

 今はまだ眠っている書の管制人格があの時涙を流していたのは、主のことを思っていたからだけではない。そこにはきっと、道具としての不幸もまた関係していたことだろう。

 A’sで真実を知り、そしてこの世界で現実として向き合ったからこそ実感した。闇の書とは、本当に悲劇としか言いようがない報われない時を過ごしてきたのだと。

「………………」

 俺が告白した闇の書の情報。

 それはしっかり聞いていたはずだが、誰もが口を開くことが出来ないでいた。

 長い間闇の書と共にあった守護騎士たち。そして、今代の主であるはやて。この文字通りの当事者である彼女達には、特に衝撃的であったようだ。

 ヴィータあたりは勢い込んで向かってくるかもとも考えていたが、予想に反して守護騎士たちはまるで動くことを忘れてしまったかのように、ぴくりとも反応がない。はやてはそこまでではないが、今もたらされた情報を咀嚼することで精一杯のようで、やはり動きはなかった。

 だからこそ、ここで最初に我に返るのが闇の書と直接的な関わりが何もないなのはであったことは必然でもあった。

「……じゃあ、さっきクロノくんがシグナムさんたちが覚えてないことを当然って言ったのは……」

「そもそもの根幹である書自体が壊れていることを知っていたからな。書が改変によって狂っている以上、そこに組み込まれた守護騎士システムも無事ではないと思っていた。だから、やっぱりって思ったんだよ」

 最初から知っていたことも事実だが、これぐらいなら今明かした情報を知っていれば充分に類推可能だ。

 なのはは、そうなんだと呟いて口を閉じる。

「じゃあ、私達に主の最期の記憶がないのは……」

「完成と共に暴走するんだから、書のシステムの一つである守護騎士たちは書の中に強制的に戻っているからだろうな。その記憶もないのは……プログラム改変の弊害かもしれない」

 シャマルの質問には俺の予想交じりに答える。強制的に戻っていたとして、その記憶すらないのはさすがに理由がわからない。そのあたりが改悪の影響とするのは、あながち間違ってはいないと思うが。

「夜天の魔導書……確かに、その名前を聞いた時、懐かしいものを感じた」

「ああ。ずっと昔に、どこかで聞いたことがあるような……そんな曖昧なもんだったけどな」

 過去を追想するように呟くのは、ザフィーラとヴィータだった。

 夜天の魔導書が闇の書になってからどれだけの月日が経っているのか、俺は知らない。

 しかし、古代ベルカで生み出されたことを考えれば、正しく夜天の魔導書であった頃から気の遠くなるほどの時間が過ぎていることは想像に難くない。

 本来の名前すら忘れ去ってしまうほどの、書の改変。その事実に二人が何を思うのか、それについては俺には想像することもできなかった。

「なるほど。確かに、私もどこか懐かしい感覚を受けた。そして実際に記憶がないことを考えると、お前の言っていることもあながち嘘ではないのだろう。……では、お前の話が真実だと、そう仮定した上で、お前に訊きたいことがある」

 次に口を開いたのはシグナムだ。

 しかし、その表情はこれ以上ないほどに真剣で、同時に苦渋の色を濃く浮かべた鬼気迫るものであった。

 自然、聞くこちら側も背筋が伸びる。

 そして、シグナムが核心を口にする。

「……先程、主はやてが死ぬと言ったな。それはつまり、蒐集の末に起こる闇の書の暴走のことを指しているのか」

 はやてが死ぬ。

 そのあまりにも重いキーワードに、守護騎士とともにはやてとなのはも身を強張らせる。

 はやては自身のことでもあってか、はっきりと緊張が感じられるほどだ。見ていて可哀相になるほどに、その目は悲愴に満ちていた。

 半身不随、天涯孤独。そこでついに家族を手に入れたと思ったら、死を告げられる。彼女の周囲の現実は、そんな悲愴を纏わせるには充分すぎるものだ。

 加えて、死を告げたのが俺だというのも気分が悪い。言わねば話が進まないのは事実だが、それでもその事実がはやてにとって相当に酷なものであることに違いはない。理解は出来るが、やはり辛くはあった。

 しかし、それでも話さなければならない。ここで告げるのは、何も死の宣告だけではない。生きるための方策もまた、ここで告げなければならないのだから。

 そう覚悟を決めて、俺はシグナムに答える。

「半分正解だ」

「半分?」

 訝しげにシグナムの片眉が上がる。

 疑問に思ったのはシグナムだけではなく、この場にいる全員がそうだったのだろう。誰もが訳が判らないとばかりに首をかしげている。

「……どういう、ことなん?」

 はやてがどこか怯えが見える態度ながらも、気丈に俺へと質問する。

 その9歳とは思えない堂々とした態度は、確かに主という責任を背負う強さを感じさせるものだった。

 だからこそ、俺は誤魔化すことなく真実を伝える。

 怯えながらも逃げることはしないこの少女の勇気に、応えないわけにはいかない。

「最初に言っておくぞ。とりあえず、はやてが死ななくてもいい方法は考えてある。これから話すのは、どうしてはやてが死ぬなんて言ったのか、その理由だ。早合点しないでくれよ」

 とりあえずこれ以上無駄に心配事を増やす必要もないので、先に助かる方法はあることを伝えておく。

 さっきは話の主導権やらこちらの信用やらで、そういったことを話すのには適していなかったが、今ならむしろ話したほうがはやてとしては気が楽だろう。

 そしてその想像通りに、俺の言葉を聴いたはやては目に見えて安堵の色をその表情に見せた。

「……うん。大丈夫や。話してくれますか?」

 胸に手を置き、心臓の鼓動を落ち着かせるような所作の後、はやては言う。

 俺はそれに頷き、はやてが死ぬ原因を話し始めた。

「……闇の書が完成すれば、確かに暴走して主は死ぬ。かといって、蒐集しなければ書のほうが魔力を求めて主のリンカーコアを侵食する。結果、主の身体は麻痺していき、最終的には麻痺が心臓にまで達して主は死ぬ。これが、シグナムの答えが半分正解と言った理由だ」

 そのあまりといえばあまりな事実に、誰もが目を見開き、身体を震わせた。

 蒐集すれば、闇の書の暴走が起こって主は死ぬ。蒐集しなければ、書が主の身体を麻痺させていき、主は死ぬ。

 どちらをとっても、最終的には結果は同じ。

 それは、悪夢のようによく出来た、しかし確かな現実なのだった。

「………………」

 その残酷な事実を知っても、しかし取り乱す者はいなかった。

 やはり、先に死を回避する方法はあると示したのが大きかったのだろう。

 だが、もしそう示されていなければ、本当にどうにもならない現実の厳しさは予想外だったのか、それでもショックは受けているようで、厳しい表情は消えなかった。

 ぐっと黙っていたシグナムが、場を代表して言葉を紡ぐ。

「……なるほど。主が死ぬと言った理由はわかった。いまだその全てに信を置いたわけではないが……しかし、我々の知らない情報を持っていることは確かなのだろう」

 力強い声は、彼女がやはりヴォルケンリッターの将なのだと実感させるには充分なものだ。

 油断なくこちらを見据える鷹のような目が、鋭く光る。

「仮にその話が真実だとした場合、主はやては高確率で亡くなられる。……その対応策は、少し考えただけでも我々には思いつかない。そちらが提示する方策に、魅力を感じないといえば嘘になるだろう」

 だが、とシグナムは言葉を切る。

「タダで教えてもらえると思うほど、私も馬鹿ではない。これまでの情報は調べれば判るもののようだが、ここから先の情報とは価値が違う。……対価はなんだ、魔導師」

 場の空気が張り詰めたものに変わる。

 こちらが提示する対価如何によっては、実力行使での脅迫も厭わないというような覚悟が見えている。

 そんなことははやてが許さないと思うが、そのはやての命が懸かっているともなれば、はやてを慕う彼女達がその命令を遵守するとは思えない。というか、そこで命令に従うような奴らなら、助けようとはしていない。

 あくまではやては主だが、しかしそれと同時に家族である。プログラム体であることなど関係なく、家族として人で在ろうとしているからこそ、助けたいと思えるのだから。

「……クロノくん?」

 何も話さない俺に、なのはが不安な様子を覗かせてこちらを見る。

 果たしてどんなことを要求するのか。本当に対価なんて求めるのか。それらについて考えているのであろう事は容易に想像できた。

 ――結論から言えば、特に対価を要求するつもりはない。

 しかし、シグナムの考えは尤もなものである。

 これまでの主が全員死に、今はやての下にいる時点でシグナムは気づいているのだろう。

 管理局がこれまでに主を救出できた例など一度もないことに。

 当然だろう。成功していたなら、彼女達がはやての下に現れているはずがないのだから。

 それを俺は何とかできると言っているのだ。その方策が実際に有効かどうかは置いておいて、これまで示してきた情報を持つ俺が示す方策なのだ。それなりに信用できるものだと向こうも思っているはず。

 そんな情報をタダでやると言われて、疑いもなく受け取るような奴はいない。タダより怖いものはないのである。そのことを心配するのは当然のことであった。

 しかし、俺としては本当に特に要求するものはないのだ。

 もともと最後にちょこっと手を出して解決しようと思っていた俺である。そんな大層な要求を用意しているはずもない。

 というわけで、正直そんなことを言われても困るというのが俺の本心であった。

 しかし、そんなことを言われても向こうは納得など出来ないだろう。

 …………………………。

 ………………まあ。理由らしきものが、全くこれっぽっちもないわけではないのだが。

 しかし、それは何というか声を大にして言うのは微妙に気恥ずかしい。いや、恥じるようなものではないことはわかるのだが、大真面目に言うのはクサいというか何というか……。

 これだけ好き勝手やってきて、しかもかなり八神家側にも言っといてクサいもクソもないと思うのだが、やはり気恥ずかしさは拭えない。

 しかし、きちんと伝えなければあちらは納得しないだろう。それは一番あってはならないことだ。もちろん、俺の気恥ずかしさなんかとは比べ物にならない。

 ………………。

 よし。

「シグナム」

「……なんだ」

 呼びかけに応える声は、変わらず剣のように鋭い。

 それに気圧されそうになるも、そんな様子は微塵も見せずに俺は更に言葉を募る。

「俺ははやてを助ける、というか闇の書を何とかするためにそっちに協力してもいいと思ってる。だから対策を伝えることに特に対価は要らない。……で、だ。そんなことを言っても信じられないだろうから、その理由をお前にだけ話す。それで納得してくれないか」

「なに?」

 俺の恐らく思いも寄らなかっただろう提案に、シグナムは眉を寄せる。

 そして暫く待てと言われる。恐らく仲間同士で念話で相談しているのだろうが、どういう答えを出すか。

 そして言われたとおりに暫く待った後、答えが出たのかシグナムが再びこちらと向き合った。

「……いいだろう」

「よし、ならちょっとあっちに……」

 諾の返事を聞いてすぐ、俺はシグナムを部屋の隅に誘った。

 そして他者からはぼそぼそと何を話しているかは判らないぐらいの声量で言葉を交わす。

 俺がどうしてその理由を話したくないのか、など諸々のことをシグナムに伝える。

 途中シグナムが驚いて「なっ」とか声を上げたりしたが、そこはすぐさま口をふさいで事なきを得た。

 そうして会話すること暫し。

 互いに納得のいく結論が出たので、元の席に戻る。

 そこには俺たちの密談が気になって仕方がない様子のなのはとはやて、猜疑心に満ちた視線を投げかける守護騎士たちの姿があった。

 シグナムはそんな疑心あふれる三人の前に立ち、静かに会談の結果を伝える。

「……とりあえず、全てを信じたわけではない。しかし、この者の抱える理由は納得に足るものだった。私は、ひとまずは信じてみることにした」

「なっ、本気かよシグナム!」

「ああ」

 抗議の声を上げるヴィータに、シグナムはただその通りだと返す。

 その返事はザフィーラとシャマルにとっても些か意外なものではあったが、二人はヴィータのようにそれを口に出すことはなく黙したままだった。

「私とて信用したわけではない。ただ、利害の一致を見ただけだ。その理由を語った時の姿に嘘はない。そう思う」

 そう言葉を付け足すシグナムに、まずはシャマルとザフィーラが追随する。

「私は、シグナムが決めたことなら従うわ」

「私もだ」

 二人の了承を受けてシグナムはただ頷く。

 そして三人の視線はヴィータに向かう。

 途端にヴィータは苦虫を噛み潰したような表情を見せるが、わずかに唸った後ヤケクソのように「わかったよ!」と了承の声を返すのだった。

 守護騎士全員の意見が揃ったところで、シグナムははやてのほうへと向き直る。

 それをはやては少し疲れが見える表情ながらも、微笑んで受け止める。

「……主はやて。約定につき理由を明かせぬことをお許しください。しかし、彼はとりあえず悪人ではないように思います。ひとまず知恵を借りることに関して、主のお言葉をお聞かせください」

 はやての前で片膝をつき、真っ直ぐにはやてを見る。

 その姿勢で主の言葉を待つシグナムに、はやては柔らかな笑みを浮かべたまま言葉をかけるのだった。

「ん、了解や。私もクロノさんは悪い人には見えへんし、賛成やよ。私、このままやったら危ないみたいやし、何か方法があるんならそれに賭けたい」

「はい」

 はやての言葉を受けて、シグナムは一度頭を垂れる。

 そして頭を上げるとこちらを振り返り、先程よりかは険のとれた表情で俺と向き合うのだった。

「では、話し合おう。クロノ・ハラオウン」

「ああ。よろしく頼むよ、シグナム」

 そう互いに言葉を交わし、再びテーブルを挟んで顔を合わせる。

 あちらは、はやてを始めとして守護騎士を含めた五人。こちらは俺と、成り行き上この場にいることになってしまったなのは。

 こうしてこの七人で行われた話し合いが、この後どんな結末に繋がっていくのか。既に大きく原作から離れてしまった今更、それがわかるはずもない。

 これから何が起こり、何が起こらないのか。変わってしまった物語の中、不安が尽きることはない。

 しかし、後日。この日この時を以ってA’sの物語が始まったのだということを、俺は強く実感するようになるのであった。











==========
あとがき

 とりあえず書き上がったからすぐにうpだぜメルツェェェル!!

 ずっと書き続けていたせいでちょっとテンションが高い雪乃こうです。

 今回のお話は八神家に闇の書についてお話しする回であります。
 はっきり言って難産でした。どうやって守護騎士たちに伝えるのか。っていうか、どう伝えたって納得するはずないだろ常識的に考えて……。

 というわけで、「こんな感じでいい……かな?」と思いながら書きました。どうか勘弁してください。
 できるだけ違和感などないように気をつけましたが、書き上げた時点で満足しているので見直してません^^;
 ここさえ乗り切れば、あとはもう少し楽になるはず…! という気持ちで書いてましたからねー。
 いっぱいいっぱいでしたw

 まぁ、見直しとかはまた今度ということでw

 とりあえず、ここまででA’s序章って感じですね。
 次回からは少し物語が進んでいくと思います。どうかお楽しみに^^

 さて、次回はイデアを出してあげたいなぁ。最近見ないし……。
 

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Comment
無題
デュランダルは クロノの物で?
zero 2010/02/02(Tue)23:51:37 編集
無題
いや~、ハラハラしますね。
某所の介入系主人公のように、バッサリ殺られないかと、不安でしょうがありません。
介入により、良い方向に転がることもあれば、最悪な方向に転がることもあります。
しかしながら、万事上手く行けば良いなと思いますね。
トライア 2010/02/03(Wed)00:35:55 編集
無題
初めまして、織といいます。
感想ですが、ありふれてる言葉で申し訳ないですが、おもしろいですw
いや初めの方のオリジナルの話もよかったですし、無印も面白かったです。
閑話の方はフェイトがクロノに懐いてて凄く可愛かったですw
Asは始まったばかりでまだなんともいえないですが、続きが楽しみです。
クロノが対価をいらないのはやっぱり望んでないっていう理由もあるけど、闇の書と決着をつけたいっていう気持ちもあるのかな?
これからも頑張ってください^^
織  2010/02/03(Wed)00:52:58 編集
無題
初めまして。流星といいます。      
といってもまつろわが始まった当初から愛読させてもらっているのですが。クロノ転生だって……初めて見るジャンルDAZE!って感じで読み始め……今では一日一回このサイトに通ってますwもやは中毒の領域です。  細かいところまでしっかり設定がされていて、何度読んでも飽きない魅力のある作品だと思います。まあ管理世界の数が違ったのは仕方がないw
完全オリジナル展開になってきたA's編。リーゼ姉妹はどう絡んでくるのか。クロノは闇の書の闇にどう対抗するのか。デュランダルの出番は果たしてあるのか。これからの展開に期待です。更新楽しみに待ってます。 
 
流星 2010/02/03(Wed)01:38:41 編集
無題
初めまして、キースと申します。
まつろわを去年から見せてもらっていますが、とても面白いです。
無印編がほぼ原作に沿った展開だったのに対し、As編は先の展開が読めなくて、ドキドキハラハラします。
クロノはシグナムにどれだけの事を話したか気になりますが、納得できたっぽいので大丈夫?かな。
一応、約束はあるし。

リアルもいろいろ大変でしょうが、これからも頑張ってください。
キース 2010/02/03(Wed)11:41:35 編集
感想
>しかし、それはすぐに崩れ去った。代わりにに彼女たちに現れた変化は、あまりにも顕著なもの。
「代わりに彼女たちに現れた変化は、」だと思うのですが・・・

>だからこそ、ここで最初に我に帰るのが闇の書と直接的な関わりが何もないなのはであったことは必然でもあった。
「ここで最初に我に返るのが」だと思うのですが・・・

感想
とりあえず、協力しあう事を決めたクロノと守護騎士達。コレで物語が如何進んで行くのか楽しみですね。
2010/02/03(Wed)13:38:48 編集
RES
>zeroさん
デュランダル……どうしようかなーと思ってます。
ぶっちゃけ杖型ってこのクロノには合いませんからね。
でもまぁ、好きなデバイスではあるので、どこかで出せればと思っています。

>トライアさん
バッサリいかれる可能性もあったんですけどねw
ここでエンドになられても困るので見送りましたw
私はハッピーエンドが好きですが、物語に刺激を加える意味でのバッドエンドもありかなーとは思いますので、悩みますね。
今後どうなるか、どうかご期待ください。

>織さん
はじめましてー^^
楽しんでもらえたようで何よりです。
A's編で物語がどう進行していくのか。クロノが対価を要らないという理由……は、まあ大したものではないのでいいですが(ぇ
とりあえず、これからを楽しみにしていてください。
今後とも応援よろしくお願いします。

>流星さん
はじめまして!
初めのころから読んでくれているという事で、ありがとうございます。
管理世界の数は本当に想定外でしたw
リーゼ姉妹やデュランダルのあたり、やはり気になっているようですが、とりあえず何とか出番は作るつもりなので、その時をどうかお楽しみに。
これからもぜひ読んでやってください^^

>キースさん
はじめまして^^
無印は途中参加でしたからねー。既にどうしようもなかったというw
クロノがシグナムに話した理由……本当に大したことじゃないですよ?
まあ、いずれそれも出てくると思います。
応援ありがとうございます。
これからも頑張ってやっていこうと思います^^

>俊さん
誤字修正しておきました。
この時点で交流を持ってしまったことが、どう影響していくのか。
ぜひ楽しみにお待ちください^^
雪乃こう 2010/02/03(Wed)17:04:23 編集
無題
短期間での更新お疲れ様です。
今回は守護騎士との協力確約の回でしたね。
あれだけ相手を交渉のテーブルに立たせるのに苦労したので、今回も事実を納得させるのが大変だと思いました。が、知識無しのなのはや、はやてに対する解説から、守護騎士とクロノの間に認識の食い違いがあるのを明確にし、そこを起点に、騎士達の記憶の穴という原作知識を利用して、披露する自分の知識を信じさせる一連の流れが見事でした。
きつい交渉をご都合主義に走らず、ちゃんと読者が納得できるように成功させた流れだったと思います。
ところで、なんかヴィータが空気になっているような気が…
まあ、前回までのザフィーラさんやシャマルの活躍や今回、クロノが交渉で伝家の宝刀を上手く抜くために利用されたシグナムを考えると仕方がない気がするのですが。
2010/02/04(Thu)00:22:40 編集
RES
>鎖さん
ヴィータはこういう場で活躍させるにはちょっと直情的すぎますからね^^;
ここではちょっと影が薄くなってもらいました。
とりあえず、今回のお話で納得いただければいいなぁと思っています。
いや、本当に難産だったもので。
前話とのセットみたいなものなので、前話投稿の際にはほぼ今話の内容も固まっていたのですが、両話併せてまとめるのには苦労しました……。
さて、これでようやく下地が出来ました。
次回からどうなるのか、どうか楽しみにお待ちください^^
雪乃こう 2010/02/04(Thu)16:48:14 編集
無題
予想以上に早い更新お疲れ様です。

大演説会ではなかったですが、まぁしょうがないでしょうね;
ここら辺って難しいと思います。

説得には成功
ということは次は解決案といったところでしょうかね?
さらに難しいような。
いや、原作どおりにすればある程度は簡単なのかな?
どちらにせよ、次回を楽しみにそして期待して待ってますね
タピ 2010/02/05(Fri)01:58:34 編集
無題
更新、お疲れ様です~

やっと展開が進みましたねー。
原作と違った流れ、でクロノはどう動くのかが愉しみです。


少し気になったのですが、最後の文での人数が会わない気がするのですが?
de- 2010/02/05(Fri)09:09:56 編集
RES
>タピさん
さすがに大演説会は無理でした^^;
しかし、何とかお話は聞いてもらえたので、これからようやく話が進んでいくことになります。
次回以降がどうなるのか、どうか楽しみにしていてください^^

>de-さん
いやー、ようやく進みました^^;
この時点で明らかに原作とは違いますからね。どうなるのか、期待していてください。
あと、ミスの指摘ありがとうございます。修正しておきました。
なのはとはやて、守護騎士……よし、六人! って感じで肝心のクロノのことを忘れて数えてたみたいですw
雪乃こう 2010/02/05(Fri)11:50:26 編集
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